早いものでモリウミアスも2年目に突入しました。先週は連休に滞在していたこども達と、1歳のお祝いをしました。
昨年のオープンから秋と冬、春を経ました。豊かな海と森の幸が集まる秋。漬物や荒巻鮭といった保存食や、麹に味噌といった発酵食品に取り組んだ冬。春は1週間滞在するこども達が民泊を経験。住民の家で刺激的な交流をするきっかけになりました。
地元住民とのランチ会もすっかりお馴染みとなりました。毎月普段食べることの少ない雄勝の魚介を使った洋風の料理を、卒業生をはじめとする住民が集まり、ワイワイと盛り上がっています。メイクをして訪れるおばあちゃんの姿にほっこりしています。
こども達に大人気の豚に続いてモリウミアスの仲間となった鶏は、6月に近隣の養鶏場から3羽がやってきました。ストレスにより卵を産まなくなっていましたが、モリウミアスの環境でのびのび生活するうちに、毛並みが良くなり卵も産むようになりました。とてもフレンドリーで、豚のラバーがやきもちを焼くほど、こども達に人気です。
そして少しづつ集まりはじめたアーティスト。Artist at MORIUMIUSというプログラムとして、書道や写真のワークショップをゲストアーティストと一緒に開催してきました。アーティストインレジデンスも呼びかけ、世界中からたくさんの応募がありました。この夏はカナダ、ニュージーランド、アメリカから、造形や絵画といった、それぞれ違った専門のアーティストが8月末まで滞在します。
ニュージーランドからグレースが来てくれました。紐をつかったアートをつくる彼女は、これまでフランスやスウェーデンでも活動し、何度も旅行で訪れていた大好きな日本、震災後に気になっていた東北でのレジデンスを探す中で、モリウミアスを選んでくれました。到着してすぐ「豊かな自然環境が歓迎してくれている、感覚が開き、うっとりする」とニコニコしながら話していました。
アーティストは日々創作に励みながら、1週間滞在するこども達と、ワークショップを通じて作品をつくっていきます。人の多様性とともに、自然の中でクリエイティブになる機会が、この夏は沢山待っています。
4月にはスタッフも増え、今月から夏休みに入ったインターンが世界中から集まり、準備は万端! 今日からはじまる5週間のドラマをまたお伝えさせていただきます!