東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗(もり・よしろう)会長が、2月4日に報道陣を前に性差別的な発言を謝罪・撤回した。
しかし、報道陣からの質問に答える際には、居直りとも取れる発言が多かった。オリンピック精神に反する人が会長を続けるのは適任か?と問われると「さあ?あなたはどう思いますか?」と逆質問。性差別発言について詳しく聞かれると「面白おかしくしたいから聞いてんだろ?」と怒りを露わにした。「女性の話が長いと思っているか?」と聞かれると、「最近、女性の話は聞かないからあんまりわかりません」と答えた。
SNS上では森会長の会見を「謝罪会見ではなく逆ギレ会見」と批判する声が相次いでいる。会見中で気になった言葉をピックアップしてみた。
■森会長が会見を開いた理由は?
森会長は2月3日に開かれた日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会で、「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」と発言。海外メディアが「性差別的な発言」と報じるなど批判が集まっていた。
森会長は4日、東京・晴海で報道陣の囲み取材に答える中で、発言を撤回し「オリンピック・パラリンピックの精神に反する不適切な表現だった」として謝罪。一方で「辞任するという考えはありません」と会長辞任は否定した。
■報道陣に対する森会長の気になる言葉
「僕はねぇ、そのマスクをされると、よく言葉が聞き取れないんで、なんと言われました?」
(日本テレビの記者からの質問に対して)
「最近、女性の話は聞かないからあんまりわかりません」
(毎日放送の記者から「会長は女性の話が長いと思っているか?」と聞かれて)
「さあ?あなたはどう思いますか?」
(TBSラジオの記者から「オリンピック精神に反する人が委員会の会長をするのが適任なのか?」と聞かれて)
「面白おかしくしたいから聞いてんだろ?」
(TBSラジオの記者から、3日の発言について詳しく聞かれて)
「だから謙虚に受け止めております。だから撤回をさせていただくと言っているんです」
(ハフポスト日本版の記者から「今回の発言でみなさん怒っており、森さんの五輪を見たくないという声がネットで上がっていることをどう思うか?」と聞かれて)