アメリカ・ユタ州の砂漠で発見された後、突如姿を消したモノリス。これとそっくりの柱が、今度はルーマニアで見つかった。
複数のメディアによると、ルーマニアのモノリスは、11月26日に北東の都市ピアトラ・ネアムツにある丘で発見された。
ルーマニアのモノリスは、高さ13フィート(約3.9メートル)の黒っぽい金属製の三角柱で、表面にたくさんの円が描かれている。
建てられている場所は、ローマ人によって2世紀に破壊された古代要塞遺跡の近くだという。
ユタ州のモノリス同様、このモノリスが11月30日に突然姿を消したと一部で報じられているが、まだ正式に確認されていない。
ネアムツ文化・遺産局のロクサーナ・ジョサーヌ氏は、このモノリスについて調査を始めたとユーロウィークのインタビューで語った。
「ここは私有地ですが、このモノリスのオーナーが誰かはわかっていません。この場所は、考古学的な遺跡のある保護されたエリアです。ですから、こういったものを建てる前には、我々の許可と文化省からの承認が必要です」とジョサーヌ氏は説明する。
一体誰が?
ユタ州とルーマニアのモノリスは、スタンリー・キューブリック監督の映画『2001年宇宙の旅』に出てくるモノリスと、不気味なほどよく似ている。
そのため、もしかしたら宇宙人の仕業ではという説を唱える人もいるが、アート作品だと主張する声もある。
サイエンスフィクションを愛した現代アーティスト、故ジョン・マクラッケン氏のギャラリーのマネージャーたちは、モノリスとそっくりのマッケラン氏の作品をツイッターに投稿。ユタ州の柱は、マクラッケン氏が建てた可能性があるとしている。
ユタ州のモノリスは、上空からオオツノヒツジを数えていた生物学者らによって、11月18日に発見された。
この柱の存在が報じられると、一部の人たちがネットで調査を開始。モノリスが2015年8月と2016年10月に既に存在していたことをGoogleアースで突き止めた。
当時、この近辺でSFドラマシリーズ『ウエストワールド』が撮影されていたため、同番組が関係しているのではないかと考える人たちもいる。
しかし、世界中の注目を集めたユタ州のモノリスは、11月27日に突然姿を消した。
同州の土地管理局は、「建造物が何者かによって撤去された」と発表したが、同局はモノリスを「不法な建造物」とみなしており、この件については捜査しないとしている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。