
商業写真のモデルの体型を、フォトショップなどの写真加工ソフトを用いて修正した場合に、「photographie retouchée(修正写真)」というマークをつけることを義務付ける法律が、フランスで施行された。体型を細くしたり、肉付けしたりといった加工に適用される。「France24」など複数のメディアが報じた。
法案自体は2016年1月に議会で可決されていたが、10月1日から施行されることになった。違反した場合には、最大3万7500ユーロ(日本円で約500万円)の罰金が課されるという。
フランス政府は、子どもたちや若者が晒されている"現実離れしたボディイメージ"を少しでも減らすための法律施行だとしている。

モデルの痩せすぎや、モデルの写真加工をめぐる是非については、世界的に大きな問題になっており、フランス政府だけでなく色々な立場から施策が講じられてきた。
■フランスで痩せすぎモデルの活動を禁止する法律が施行。:記事参照
■ルイ・ヴィトン擁するLVMHグループとグッチ擁するケリンググループがタッグを組み「痩せすぎモデル」の起用禁止を宣言:記事参照
■世界最大の写真代理店「Getty」がモデルの体型について、修正加工することを禁止:記事参照
フランスでは現在、60万人が摂食障害を患い、交通事故に続いて15-24歳の死因の第2位になっている。
これまでにも歌手のビヨンセや俳優のキーラ・ナイトレイらセレブリティが、細すぎるウエストのサイズや、修正後の大きな胸などに抗議してきた。
女優で歌手のゼンデイヤは2015年に修正前と修正後を比較する写真を公開し、大きな話題を呼んでいた。

ハフポスト日本版では、「女性のカラダについてもっとオープンに話せる社会になって欲しい」という思いから、『Ladies Be Open』を立ち上げました。
女性のカラダはデリケートで、一人ひとりがみんな違う。だからこそ、その声を形にしたい。そして、みんなが話しやすい空気や会話できる場所を創っていきたいと思っています。
みなさんの「女性のカラダ」に関する体験や思いを聞かせてください。 ハッシュタグ #ladiesbeopen#もっと話そうカラダのこと も用意しました。 メールもお待ちしています。⇒ladiesbeopen@huffingtonpost.jp