反社会的勢力が主催する会合に出席していたなどとして、吉本興業から契約を解消された雨上がり決死隊の宮迫博之と、謹慎処分となっていたロンドンブーツ1号2号の田村亮が7月20日、東京都内で記者会見した。
会見の様子は宮迫と田村のTwitterアカウントで生中継される異例の展開となった。宮迫は謝罪の言葉を述べると共に、会見を開くかどうかをめぐって、吉本興業側に反対されたことなど、同社側の対応を詳細に語った。
宮迫と田村は緊張した様子でマイクを握り、まっすぐ立ったままの状態で話し始めた。宮迫は「なによりも(反社会的勢力の被害にあった)被害者の方々、そのご家族、親族の方々、とんでもない不快なつらい思いをさせてしまったこと、お詫びさせてください。本当に申し訳ありませんでした」として何度も頭を下げた。
また、「今回このような騒動にしてしまったのは、僕の保身からか、軽率なウソから始まっています。そのせいで後輩たちも巻き込んでしまいました。今回の騒動の責任は僕にあります。僕のせいです。本当にすみませんでした」と語った。
田村も「僕の弱い部分のせいで、虚偽の説明をした。本当に申し訳ございませんでした」と話した。
会見は宮迫の説明を中心に進んだ。宮迫は「お話をすると非常に長くなってしまいますが」と切り出して、今回の問題の経緯を話し始めた。
宮迫によると、まず反社会勢力とのパーティについては、写真週刊誌「フライデー」の取材を受けたことを説明。そのときは「5年程前のことだったので記憶がなかった」としたうえで、「はっきりと思い出せなかった」と語った。また、取材を受けた当時は、「記事は掲載されるはずはない」と事案を軽くみていたことを明かした。
宮迫は「1日でも早く、今すぐにでも会見をやらせてくれとお願いしました」と吉本側に依頼したことも語った。ところが同社には「それはできない(いつやるかどうかは)こちらで決める、こっちの権限だ」と言われたことを明かした。
この問題を巡っては、宮迫と田村が、会社を通さない「闇営業」として、特殊詐欺グループとされる反社会的勢力主催の会合に出席し、金銭を受け取っていたことが発覚。吉本興業は関わったとされる所属芸人11人の謹慎処分を発表した。
さらに、写真週刊誌「FRIDAY」は7月19日発売号で、宮迫が金塊強奪事件の主犯格とされる人物と一緒に撮影した写真を報道。吉本興業は同日、宮迫氏との契約を解消したことをと発表していた。