沖縄県宮古島市の海岸で「核燃料棒」発見?  学校に配布した「見本」の可能性

陸上自衛隊が調査した結果、放射線は検知されなかったということです。
沖縄県宮古島市の海岸付近で見つかった物体。「ウランペレット(核燃料棒)」の文字が見える。
沖縄県宮古島市の海岸付近で見つかった物体。「ウランペレット(核燃料棒)」の文字が見える。
沖縄県宮古島市提供

沖縄県宮古島市の海岸で11月18日夜、「核燃料棒」と書かれた物体が見つかった。市からの要請を受け、沖縄県の玉城デニー知事は19日未明、自衛隊に災害派遣要請をした。19日朝に陸上自衛隊が物体を調べた結果、放射線は検知されなかったという。

宮古島市によると、見つかったのは、長さ約20センチ、直径1~2センチの筒状の物体。18日夜に住民が海岸の岩場に落ちているのを見つけ、県警に連絡した。物体の表面には「ウランペレット(核燃料棒)」と記載されていた。

災害派遣要請に基づき、陸上自衛隊が19日午前から、放射線量を計測した結果、放射線は検知されなかったという。

共同通信によると、見つかった物体について経済産業省は19日、約15年前に全国の小中高校などに配布した模擬品「燃料見本キット」の可能性があると明らかにした。

問題の物体は現在、沖縄県警の宮古島署に保管されており、今後の対応は市と県警が協議するという。

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