三浦大知さん、式典で「歌声の響」を披露へ。天皇陛下が作詞、皇后陛下が作曲

両陛下が1975年に初めて沖縄を訪れ、名護市のハンセン病療養所を訪問したことがきっかけで生まれた歌です。
歌手の三浦大知さん
歌手の三浦大知さん
時事通信社

沖縄県出身の歌手・三浦大知さんが天皇陛下が作詞、皇后陛下が作曲した「歌声の響」を2人の前で披露することになった。

■名護市のハンセン病療養所を訪問したことがきっかけで生まれる

政府は1月17日、今年春の皇位継承に伴なう式典委員会の会合を開催し、2月24日に行われる天皇陛下御在位30年の記念式典の細目などを発表した

三浦さんとソプラノ歌手の鮫島有美子さんがそれぞれ歌を披露する予定で、このうち三浦さんが歌うのは琉歌「歌声の響」。琉歌とは、沖縄周辺の島々に伝わる八・八・八・六の音数律をもつ定型詩だ。

2015年9月29日付の朝日新聞夕刊によると、この歌は陛下が1975年に初めて沖縄を訪れ、名護市のハンセン病療養所を訪問したことがきっかけで詠んだ歌だという。

歌詞には、療養所の人たちがご訪問に感謝の気持ちを伝えるために歌った地元の船出歌「だんじょかれよし」の響きと、見送ってくれた時の笑顔が陛下の心に残っているという思いが綴られている。

さらに式典では、福島県の内堀雅雄知事と、元参議院議員で環境大臣と外務大臣を歴任した川口順子氏が国民代表の辞を述べ、元NHKアナウンサーの草野満代さんが司会を務めることも発表された。

【UPDATE:2019/1/17/20:15】

三浦さんも、公式サイトで「歌声の響」を披露することを報告。「両陛下の想いから生まれたとても大切な一曲を歌わせていただける事、本当に光栄です」との喜びと感謝の言葉に続いて、「天皇陛下御在位30年のお祝いの心と感謝をもって、全身全霊で歌わせていただきます」と意気込みをつづった。

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