自民党が作った失言防止マニュアルを、ミタパンの愛称で知られるフジテレビの三田友梨佳アナウンサーが痛烈に批判したことが、ネット上で注目を集めている。
■失言防止マニュアルとは?
時事通信などによると、このマニュアルは「『失言』や『誤解』を防ぐには」というタイトルで、党所属国会議員らに配布したという。
演説会などでの発言に関して、マスコミの報道内容には文字数の制限があることから、失言を報道されないように「発言は『切り取られる』ことを意識する」などと注意喚起した。
その上で、ニュースの「タイトルに使われやすい『強めのワード』に注意」などととして、以下の5点に気をつけるように促している。
01.歴史認識、政治信条に関する個人的見解
02.ジェンダー(性差)・LGBTについての個人的見解
03.事故や災害に関し配慮に欠ける発言
04.病気や老いに関する発言
05.気心知れた身内と話すような、わかりやすく、ウケも狙える雑談口調の表現
自民党としては、桜田義孝・前五輪担当相や、塚田一郎・前国交政務官が失言で相次いで辞任したことを受けた対応とみられ、夏の参院選に向けて引き締めを図る狙いがあるようだ。
■「必要なのはマニュアルではなく、判断力なのではないのでしょうか」
このマニュアルについて、フジテレビ系で5月15日に放送された「FNN Live News α」が取り上げた。メインキャスターを務める三田アナウンサーは番組中で、以下のように指摘した。
“「必要なのはマニュアルではなく、判断力なのではないのでしょうか。言っていいことと悪いことの判断は、誰かに言われてではなく、自ら責任を持っていただきたいです。マニュアルが必要になる時点で、国会議員の資質とは一体なんなのか考えてしまいます」”
この指摘に対して、ネット上では「ド正論ですね!」「すごく的確な指摘だった」と称賛する声が広がっている