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ミス日本酒2018のグランプリが12日決まった。
京都市内のホテルで開催された「2018Miss SAKE最終選考会」には、来賓と関係者、日本酒ファンら約600名が集まった。日本酒がテーマだけに、数多くの男女が和服に身を包み、雅な雰囲気が会場いっぱいに広がった。
来賓の京都府知事山田啓二氏は、ミス日本酒には文化大使としての役割を期待するとしながら、日本酒の産地である京都が、ワインのボルドーやバーボンのケンタッキーなどと違い、世界ではあまり知られていないと述べ、今後、酒蔵ツーリズムなどを通じて京都の魅力発信に力を入れたい、とメッセージを寄せた。
又、日本酒造組合中央会篠原成行会長は、世界に例のない"日本酒を作る技術"を世界に広めてもらいたい、とミス日本酒の酒アンバサダーとしての活動に期待感を示した。
審査では、23名の「2018Miss Sakeファイナリスト」がそれぞれ自己PRを行った。歌を披露する人、堪能な語学でスピーチする人、竹刀を振る人、生け花をする人など、自分の特技をみな思い思いにアピールし、審査の結果、8人に絞られた。
その8人の中から、「2018Miss SAKE準グランパリ」に選ばれたのは、福島県代表の堀井雅世さんと長野県代表の児玉アメリア彩さんの2人。そして「2018Miss SAKEグランプリ」には神奈川県代表須藤亜紗美さんが輝いた。
慶應義塾大学医学部5年生で精神科医を希望している須藤さんは、大学を1年休学し、ミス日本酒の活動に集中する予定で、「今は健康の分野で、病気になってから病院に来るというのが一般化しているが、これからは日頃の食生活、飲み物や食べ物で心と体を元気をしていくことが必要になってくる。日本の食事や日本酒は心身の健康に繋がる。そうした価値観を広げていきたい。」と語り、今後の「2018Miss SAKEグランプリ」としての活動への意欲を示した。
日本酒の国内出荷量は、ピーク時には170万㎘を超えていたが、現在は60万㎘を割り込む水準まで減少している。そうした中、輸出量は、日本食ブームに後押しされ、近年増加傾向で、平成 27年の輸出数量は18,180kℓとこの10年でほぼ倍になっている。ミス日本酒(Miss SAKE)の活動がこうした傾向に弾みをつけることを期待したい。