「女性は、自由を奪われるべきではない」―― 見知らぬ人に突然つかまれ、無理やりキスされたアメリカの歌手、マイリー・サイラスが、SNSで女性の権利と自由を訴えるメッセージを発信した。
きっかけとなった問題の行為は、6月2日にスペイン・バルセロナで起きた。
音楽フェスティバル「プリマベーラ・サウンド」に出演するためにバルセロナを訪れていたサイラス。
夫で俳優のリアム・ヘムズワースとともに、ホテルを出て車へ向かう彼女を、ファンの一人と見られる人物が、突然、肩に手を回し無理やりキスした。
この出来事を撮影した動画は拡散し、暴力的なセクハラに多くの非難が集中した。一方で、露出が多いマイラスの装いに対して、「自業自得」というコメントも見られた。
セクハラ行為を受けた後「動揺した」と伝えらえるサイラス。しかし2日後の6月4日に、「女性の自由は邪魔されるべきではない」という強いメッセージを発信した。
(サイラスのコメント)
「女性は好きなものを着ていい。バージンでもいい。別々の人たち5人と寝ていたっていい。
夫がいたっていい。ガールフレンドがいてもいい。裸でもいい。
女性は同意なしに、体を掴まれるべきじゃない
#DontFuckWithMyFreedom(私の自由を邪魔しないで)」
投稿に添えられているCBSのトーク番組には「自業自得」というSNS上の批判に、スタジオの女性ホストたちが怒りを示す様子がうつっている。
投稿につけられたハッシュタグ、#DontFuckWithMyFreedom(私の自由を邪魔しないで)は、5月31日にリリースされたサイラスのEP「She Is Coming」に収録されている「Mother’s Daughter」の歌詞の一部だ。
同EPの別の曲「Unholy」では、サイラスはこう歌っている。
「人々は私のことを淫らと言う。私のことを嫌い、愛し、ただ触れたがる。だけど私はただ、静かな安らぎが欲しい。だから私の好きにさせて」
「彼女がやって来る。彼女は征服する。みんな愛をありがとう!」