アメリカ・カリフォルニア州サンマテオ郡の地方検事は5月10日、飛行機の機内で乗客を殴った元プロボクサーのマイク・タイソン氏を不起訴にする方針を発表した。
地元テレビ局KTVUによると、タイソン氏は4月20日、サンフランシスコ発フロリダ行きのジェットブルー航空の機内で乗客を殴った。
Advertisement
スティーヴ・ワグスタッフ地方検事は、この出来事を撮影した動画と警察の報告書を見直した結果、タイソン氏の不起訴を決定したと説明した。
さらにこの乗客もタイソン氏への告訴を考えておらず、ワグスタッフ地方検事は「我々は、この問題は解決したとみなしている」と述べた。
機内で何が起きたのか
タイソン氏が殴りかかる動画を最初に公開したTMZによると、事の発端は、乗客の1人が、ファーストクラスの席に座って離陸を待っていたタイソン氏に興奮した様子で話しかけた事だった。
目撃者によると、タイソン氏は後ろの席に座って話し続けようとする乗客に辛抱強く対応していたものの、落ち着くように求めた後も乗客が話し続けたため、顔を複数回殴ったという。
Advertisement
その後、タイソン氏は飛行機を降りたと報じられている。一方、殴られて怪我をした乗客は、治療を受けた後に飛行機を降りて警察に向かった。
タイソン氏の代理人はTMZに「残念ながら、機内でタイソン氏と攻撃的な乗客との間で、問題が発生した」とコメントしている。
また、代理人は「乗客はタイソン氏に嫌がらせを始め、水のボトルを投げつけた」と述べているが、乗客はボトルを投げつけたことを否定しているという。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。