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パーキンソン病を患い、2020年に俳優業からの引退を発表したマイケル・J・フォックス氏が、決断を後押ししたのは、レオナルド・ディカプリオ氏の演技だったと雑誌エンパイアのインタビューで明かした。
その演技とは、クエンティン・タランティーノ監督の2019年の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の一場面だという。
引退を後押ししたある場面
決断のきっかけになったのは、映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のディカプリオ氏の役だ。
ディカプリオ氏はこの作品で、キャリアの落ち目を迎えて苦悩する俳優リック・ダルトンを演じた。
フォックス氏は、この映画で強く印象に残った場面について、エンパイアで次のように振り返っている。
「この映画ではレオナルド・ディカプリオのキャラクターがセリフを覚えられなくなる場面があります」「彼は自分の控え室に戻り、正気を失ったかのように、鏡の前で自分に向かって叫び始めるのです」
フォックス氏は1991年、29歳の時にパーキンソン病と診断された。病気について、2022年には「7年間否定した」と明かしている。
フォックス氏は、リック・ダルトンの姿に、自分自身のパーキンソン病との苦闘を思い出したという。「私も、鏡を見て、『もう覚えられない。まあいいや、先に進もう』と思ったことがありました。そうやって、ほっとできたんです」
現在61歳のフォックス氏は4月、パーキンソン病をめぐる状況は日を追うごとに厳しくなっており、80歳まで生きるのは難しいだろうとCBSの番組「サンデーモーニング」のインタビューで語った。
「パーキンソン病で死ぬのではありません。パーキンソン病とともに死ぬのです」
「私はパーキンソン病の死亡年齢について考えてきました……80歳を迎えることはないでしょう」
フォックス氏は長年パーキンソン病患者の支援に携わってきた。2022年にはその貢献が評価され、アカデミー名誉賞を受賞している。
Apple TV+で配信されているドキュメンタリー「Still」では、フォックス氏のパーキンソン病との闘いが描かれている。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。