皆さんはメキシコに「ソチミルコ」という場所があるのをご存知でしょうか?
ソチミルコは世界遺産にも指定されている場所ですので、ガイドブックにも掲載されており、訪れた事がある方もいらっしゃるとおもいます。
けれど、そのソチミルコの中に「人形島」と呼ばれる島がある事を知っている方はいらっしゃいますか?
ガイドブックには決して載らない人形島。その場所は皆さんの想像をはるかに超える、超不気味スポットでした。今回は実際に人形島を訪れた旅丸のshoが、その全貌を紹介させていただきたいと思います。
メキシコのベネチア世界遺産ソチミルコで遊覧船に乗ろう!
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まずはソチミルコを紹介させていただきます。
ソチミルコはメキシコの首都メキシコシティーから南へ30キロほど離れた場所です。メキシコシティーからは電車でも行けますし、車であれば1時間かからない位で到着できます。
ソチミルコで必ず体験していただきたいのが「トラヒネラ」と呼ばれる遊覧船体験です。
派手に装飾されたトラヒネラでソチミルコにある運河を進んでいくのですが、テーブルや椅子もありますので遊覧船に乗りながらパーティーをしている方もよく見かけます。
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マリアッチやマリンバと呼ばれる伝統音楽を演奏する楽団を乗せた船や、お土産や食事・ビールなどを売る船などもあり、とっても楽しいですよ。
というか、この遊覧船をチャーターしないと人形島へは行けないのですが...
偽人形島へ要注意!そこは人形島じゃないですよ!
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遊覧船に乗ってしばらくすると、船頭が「ここが人形島だぞ」と伝えてきます。
確かにそこにはいくつかの人形が木に吊るされています。けれど、ここはまだ人形島ではありません。
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ここは人形島のレプリカなんです。
人形島は遊覧船に乗って片道1時間半から2時間ほどかかる場所にあります。ですので、中にはそこまで行くのを嫌がる船頭もいるんです。
僕が訪れた時も最初はここを人形島だと言われましたが、僕が行きたいのはここではないという事を伝え、本物の人形島へ連れて行ってもらう事ができました。
人形島への果てしない道のり...
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人形島へ行くのはかなり大変な道のりなんです。
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このどこまでもびっしりと生えている草。
これは決して陸に生えているのではなく、運河に生えているんです。
船頭はこの草をかきわけながら進んでいかないといけません。
しかも...
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運河は途中で途切れてしまっているんです。その為、乗客は一度遊覧船からおり、遊覧船をクレーンで運ぶ必要があります。
ここまでしてやっとたどり着ける人形島...いったいどういう場所なんでしょうか。
ついに到着!背筋が凍る程の不気味な人形島!!
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「あれが人形島だ」
船頭がそう僕に伝え、目線を船頭が指差す方に向けると、そこにあったのは遠くからでもはっきりとわかる数え切れない程の人形でした。
人形島に到着し、遊覧船をおりて島内を散策すると...
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そこにはなぜここまで不気味な状態になってしまったのか意味がわからない人形の山。
その大半の人形はまるで焼かれたように黒くなっていました。
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すべての人形が微かに原型をとどめてはいるものの、新品のものはまったくありません。
いったい、何の為にこの人形島は存在するんでしょうか...
謎の死を遂げた人形島を作った男性
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この人形島を作ったのがドン・ジュリアン・サンタナ氏。
このソチミルコには不可解な事故が起きる為、誰も近づかない湖があるそうです。
その湖へ続く川で少女が溺れていたのを発見したサンタナ氏。
助けようとしたのですが、サンタナ氏は少女を助けることができず、少女は亡くなってしまったそうです。
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その少女の供養の為にサンタナ氏は人形を集め、この島を人形で飾り付けていっぱいにしたそうです。
人形島をつくり、少女の魂を供養しようとしたサンタナ氏。そこまでは良かったのですが...
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サンタナ氏は甥によって遺体で発見されることになりました。
その遺体発見現場は、少女が溺れてしまった場所とまったく同じ場所だったそうです。
訪れた人のみがわかる、とても重たい空気感。
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僕には特に霊感というものは備わっていません。けれど、この場所を訪れた時に妙な気配を感じました。
それは決して人の気配というものではなく、なんというか...
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たくさんの人形が僕の方を見ているような...謎の重たい空気感。
僕と一緒に訪れた数名の旅人も、人形島のなんとも言えない異様な雰囲気に包まれ、奇妙な気配を感じたと話していました。
心して訪れよう!恐怖の人形島...
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僕は世界中を旅してきましたが、ここまで不気味な雰囲気を持った場所は初めてでした。
ここを訪れる人の中には、供養をする為に人形を持ってくる方もいるそうです。
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all photo by sho
そして「何かの声が聞こえた」や「どこかからか視線を感じた」と言っている方も少なからずいるそうです。
ひょっとしたら、亡くなった少女とサンタナ氏がここを訪れる旅人に何かを訴えかけてるのかもしれませんね...
ライター:旅丸sho