新型コロナウイルスの影響でテレワークが広がる中、自宅勤務が新しいインターネット・スターを生んでいる。
アメリカ・インディアナ州では、ローカルニュースで猫が天気予報を担当するようになり、大きな話題になっている。
新たなお天気キャスターとしてデビューしたのは、猫のベティ。
ベティは、インディアナ州のテレビ局WFIFで気象予報士として勤務するジェフ・ライアンズさんの飼い猫だ。
アメリカの多くの州でロックダウンが広がる現在、ライアンズさんは自宅の一室に簡易スタジオを作って、在宅で天気予報を届けている。
自宅勤務になってベティと一緒に出演したところ、大きな反響を呼んだ。
ベティと一緒に出演した写真を載せたライアンズさんのFacebookは、大勢の人にいいね!され、「ベティが大好きです。新しい天気予報のマスコットになって」「笑顔になりました」といったコメントがたくさん寄せられている。
ライアンズさんも「このおかしな猫への反響は驚くほど大きなものだった」と番組の中で驚きを語る。
あまりの人気に、ベティはその後も番組に出続けている。
人気に敬意を評して、ベティには番組から「気象予報猫」の称号まで与えられたが、ベティは、名声にも天気を伝えることにも、特に興味はないようだ。
毛づくろいをしたり、飽きたら歩き去ったりと、番組中も猫らしく気ままに振舞っている(そういったところも猫好きの心をくすぐるのかもしれないが)。
ライアンズさんは「W.C フィールズは、『子供と動物とは仕事をするな』と言いました。その言葉を心にとめつつ、どうやら私は仕事を乗っ取られてしまったようです。『勝利宣言をして、主役の座を譲れ』と言ったところですね」と、共同ホストに主役を譲る意向を、冗談交じりにFacebookで伝える。
快晴の日も自宅にとどまらなければいけない今、ベティの存在が、外に出られない人たちの心を癒し、天気予報を見続ける楽しみになっているようだ。