秘書だった男性に対する傷害と暴行の疑いで書類送検された元衆院議員の豊田真由子氏について、さいたま地検が不起訴とする方針を固めた。共同通信などが報じた。
男性側が豊田氏の処罰を求めない上申書を提出し、起訴猶予になる見通しだ。
豊田氏は5月、埼玉県内で走行していた乗用車内で、当時政策秘書だった50代の男性の頭を殴ったり、背中を蹴ったりしてけがをさせたりした疑いが持たれていた。
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起訴猶予とは、たとえ犯罪をしたことが明確であっても、情状や犯罪後の状況などを考慮して、被疑者を起訴しないと検察が決めること。
上申書は、検察や裁判所などの公的機関に対して提出し、事件の当事者らが要望を出したり、連絡事項を伝えたりすることができる。内容を考慮するかどうかは検察や裁判所側が判断する。
豊田氏の事件では、結果的に処罰を求めないという男性の要望が聞き入れられた形となる見込みだ。
豊田氏をめぐる一連の問題は、週刊新潮が元秘書の男性の証言を報道し、明るみになった。男性に対する豊田氏の声が収録された音源も公開し、「このハゲーっ!」「違うだろーっ!」といった怒号が収められていた。
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【UPDATE:2017/12/27/14:30】
共同通信によると、さいたま地検は12月27日午後、豊田氏を不起訴処分とした。地検は処分の内容を明らかにしていないが、朝日新聞デジタルは関係者の話として起訴猶予だと伝えた。