貴ノ岩への暴行事件を受けて現役引退した元横綱・日馬富士に関して、お笑い芸人の松本人志が「引退する必要なかった」と持論を展開した。大相撲の力士にとって「土俵以外で暴力ダメは無理がある」というのが理由だという。
12月3日にフジテレビ系で放送された「ワイドナショー」の一幕だ。
■日馬富士の暴行事件、少しずつ詳細が判明
11月30日の日本相撲協会の中間報告によると、暴行事件の詳細は以下の通り。
10月末に鳥取市で開かれた食事会で、白鵬が話している最中にスマートフォンを操作していた貴ノ岩を日馬富士が注意。貴ノ岩は「彼女からのメールです」と苦笑いしたという。その態度に腹を立てた日馬富士が謝罪させようとして平手で顔面を殴った。
貴ノ岩がにらみ返した上、謝罪しようとしなかったため、さらに謝罪を要求しながら平手で多数回殴り、カラオケのリモコンで頭を数回殴った、とした。シャンパンのボトルを振り上げたが、手から滑り落ちたという。
■松本人志の見解
松本人志はワイドナショーの冒頭で、日馬富士の問題について言いたいことが「大きく2つある」として、まず日馬富士は引退する必要はなかったという趣旨の発言をした。
「日馬富士に関しては、僕は引退する必要は、なかったと思いますね。なぜ、相撲協会が(引退届を)受理したのか。根底にあるのは正義感だったと思ってるんですね」
「もちろん酒の場で、物を使ってやりすぎたというのはありますね。でも、一般人ではないし。(相撲は)人を張り倒して投げ飛ばす世界じゃないですか。その世界で土俵以外で一切暴力ダメというのは、僕は正直、無理があると思うんですよ。だったら、稽古ってどうやってつけるんやろうと。稽古と体罰って、すごいグレーなところで、それで強くなる力士もいると思うんですね。だから、僕は日馬富士に関しては味方ですね」
その上で、横綱4人のうち3人がモンゴル人力士であることなどを念頭に、「日本人力士がもっと強くなればいい」と持論を述べた。
「これを言っちゃうと身も蓋もないんですけど、簡単な話、この話全部ひっくるめて、日本人力士がもっと強くなればいいんですよ。モンゴル人力士に押されちゃってるんですよ。相撲協会はがっつりモンゴル相撲に、ふんどしを掴まれてあたふたしているのが僕は見てて情けない。日本人力士がもっと強くなれば、モンゴル人同士が酒を飲んでようがどうでもよくなるんですよ」
■ネット上では松本発言に反発も
ネット上では松本の意見に賛同する声もあるが、「学校でのいじめや暴行もなくならない」「発想が昭和」「格闘技界はプライベートでも暴力ありとか、やっぱりおかしい」などと反発する声が相次いでいる。
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