シリコンバレーとして知られるカリフォルニア州サンノゼに5月12日、200頭のヤギが押し寄せて住民を驚かせた。
ヤギの大群を撮影した地元住人のザック・ローランズさんは、「自主隔離の最中に起きた出来事で、一番クレイジーだ」とTwitterに綴る。
ローランズさんはこの日、買い物を済ませて家に戻った時に、ヤギの群れを目撃した。
ヤギたちは、街に隣接する丘で枯れ草や茂みを食べるために連れてこられた、とローランズさんはUSAトゥデイに説明する。
ザックさんの父のテリーさんによると、約15年前にローランズさんたちが住む家の裏にある丘で山火事が発生した。それ以来毎年、ヤギを数日間連れてきて、枯れ草を食べさせているという。
ヤギたちは電気柵に囲われていたのだが、柵の向こうにある花を食べようとした一頭が柵を破ったのだとテリーさんはNBCに説明する。
自由への道が開けたことにヤギたちが気付き、大脱走が起きた。
そして街に押し寄せて「庭に植えられている花や植物を自由に食べ始めた」とザックさんは話す。
普段は柵に囲われて自由に外に出られないヤギたちの大脱走に、新型コロナウイルスの影響で家から出られない自分たちの状況と比較したコメントなどが、Twitterに多数投稿された。
「ヤギたちも、ステイホームに飽きたのね」
「待って、ヤギたちはマスクをしていない上に集団で行動してる」
「ブラック、ブラウン、ホワイトのヤギたちが、自分たちの目指すもののために一致団結している。我々は学ぶべきだ」
「ヤギたちは、集団免疫の意味を間違って捉えているんじゃないだろうか?」
映像では、街がヤギたちに乗っ取られたようにも見えるが、ヤギの飼い主が群れを約5分ほどで集めて、柵の中に戻したという。
庭の植物は食べられてしまったが、ヤギの大脱走による怪我人はいなかったとザックさんはNBCに話す。
「どちらかと言うと、ヤギたちは人間を怖がっているようでした」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。