未開封スーパーマリオ、史上最高の約1200万円で落札。その理由は…

これはゲームソフト単品の落札価格としては、史上最高額となるとのことです。
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未開封のNES(北米版ファミコン)版「スーパーマリオブラザーズ」が、米テキサス州に拠点を置くオークションサイトHeritage Auctionsにて11万4000ドル(約1200万円)で落札されたことが発表されました。これはゲームソフト単品の落札価格としては、史上最高額となるとのことです。

2019年にも同じオークションで未開封「スーパーマリオブラザーズ」が10万150ドル(約1100万円)で落札されていましたが、それさえも上回る高値がつくことになりました。

ゲームコレクターが集まった会社WatGamesの解説では、NES版スーパーマリオのパッケージには11種類のバリエーションがあるとのことです。

米テックメディアArs Technicaいわく、今回はそのうち「3コードバリアント」と呼ばれ、1987年半ばに登場したもの。これは1985年後半〜86年初頭にかけてのシュリンク包装されず開封部にステッカーを貼っただけのテスト版(上記の1100万円で落札されたバージョン)より「少し入手しやすい」とされています。また1986年半ばに遡る、最初にシュリンク包装されたものでもありません。

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それでもなお凄まじいプレミアムが付いたのは、シュリンク包装のなかにダンボールのハングタブ(店頭でソフトを壁に吊るして展示するためのもの)が入っていたため。Heritage Auctionのゲーム担当者はそれがいかにレアであるかを語り、「封入されたダンボール製のハングタブは一ケタ台しか現存しないのではないでしょうか」と述べています。そうしたハングタブありの未開封品が非常にレアなのは、ゲームが発売されてまもなくだったため、たいていすぐに開封されているからとのことです。

同オークションは本人の希望に応じて販売者を匿名としていますが、この貴重な一品が「コレクター以外から出品された」として、単に「1987年に購入し、どこかに置いて忘れていたのではないか」と推測されています。むかし手当たりしだいにゲームを買って押入れにしまったきりの記憶があったり、一時ゲームにハマっていたが急に醒めた親戚などいれば、家でお宝探ししてみるのもよさそうです。

Source:Heritage Auctions

Via:Ars Technica

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