軍事侵攻したウクライナの4州を一方的にロシア領とした地図の販売が、モスクワで始まった。ロシア国営メディア「RIAノーボスチ」の公式SNSが10月12日に報じた。
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この地図では10月5日、ロシアのプーチン大統領が法令に署名して「併合」手続きをしたウクライナの4州(ドネツク、ルガンスク、ザポリージャ、ヘルソン)内の地域と、2014年に同様に「併合」したとするクリミア半島がロシア領として色が塗られている。
ウクライナ・プラウダによると、ロシア政府の土地登記サービス「Rosreestr」のデータに基づいて、ロシア地図作成センターがこの地図を作成したという。ロシア国民に向けて「ウクライナ4州の併合」を誇示する狙いがありそうだ。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアに対抗して、4州の「併合」は無効だとする法令に署名している。また10月12日の国連総会では「ロシアのいかなる併合主張も認めないことを求め、併合宣言の即時撤回を要求」する決議が、過半数を大きく超える143カ国が賛成して採択された。
ロシア国内の地図は書き換えることができても、世界のほとんどの国の地図に変化が起きることはなさそうだ。