船が沈没して漂流。船首にしがみついて助けを待った男性が救助される

フロリダ州沖合で船が故障したビーさん。船首に必死に捕まりぷかぷか浮いていたところを助けられました

感謝祭が終わったばかりだが、スチュアート・ビーさんは今、通りがかった船のクルーに感謝しきれないほど感謝しているに違いない。

62歳のビーさんは11月29日早朝、アメリカ・フロリダ州沖合86マイル(約138キロ)の場所で、転覆した船の船首に捕まって浮いていたところを、救助された。

ビーさんは27日夜にフロリダ東部の港・ポートカナベラルから全長32フィート(約9.7メートル)のボートで出航したが、その後行方が分からなくなり、捜索願が出されていた。

アメリカの沿岸警備隊によると、ビーさんのボートは出航した翌日に機械の故障で動かなくなり漂流した。

さらに29日の真夜中頃、キャビン内に海水が入ってきて、就寝中だったビーさんは目を覚ました。

ビーさんは船の一画に避難し、沈む船の船首にしがみついて夜を過ごした。日が登った後に、遠方を航行するコンテナ船・エンジェルスに気づき、シャツを脱いで振ったという。

エンジェルスのクルーがシャツを振っているビーさんに気づいて、無事救助した。

沿岸警備隊がFacebookに投稿した写真には、ビーさんが救命用の浮き輪まで泳ぎ、コンテナ船の梯子を上る様子がうつっている。

ビーさんの姪のレイサ・ビーさんは、「涙が止まりません」とハフポストUS版に喜びを語った。

ビーさんの家族は一刻も早くビーさんに会いたいと願っているが、ビーさんが陸地に戻ってくるのは12月1日の予定だ。

船の追跡サイト・マリーントラフィックによると、エンジェルスは11月27日にホンジュラスを出発した後、12月1日にデラウェア州のウィルミントンに到着する。

「彼はまだ、船に乗っています。しかし、元気だと聞いています。早く陸で叔父に会いたいです」と、レイサ・ビーさんは、再会を待ちわびる気持ちを語った。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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