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オランダ発アメリカ行きの便に搭乗していた乗客の頭上に複数のウジ虫が落下し、飛行機が引き返した。
ウジ虫が落ちてくるという身の毛がよだつ事態が起きたのは、2月13日にアムステルダムを出発してミシガン州デトロイトに向かっていたデルタ航空便だ。
被害に遭った乗客の隣に座っていたフィリップ・ショットさんは、「彼女はパニックになり、ウジ虫を撃退しようとしていた」とデトロイトのテレビ局WJBKの取材で述べている。
ショットさん自身も、最初事態を把握できなかったという。
「自分が何を考えているのかよくわからず、なんとか処理しようとしました。もちろん嫌悪感もありました。助けが来るまで、待たなければなりませんでした」
駆けつけた客室乗務員が頭上の荷物入れからウジ虫の発生源を探す間、ショットさんは別の席に移動させられたという。
「見つかったのは腐った魚でした。袋が開封された時のみんなのリアクションを見ましたよ。即座に鼻をつまんでいました」
ウジ虫はハエの幼虫のことで、餌となる腐敗した食品、動物の死体や糞などに発生する。
その後、乗客の一人が新聞紙に包まれた腐った魚の持ち主だと名乗り出て、客室乗務員が魚を飛行機の後部に運んだという。
当時、飛行機はイギリス上空を飛行中だったが、予定を変更してアムステルダムに引き返した。
航空ニュースサイトAIRLIVEによると、アムステルダム到着後に乗客は別の便に乗り換え、腐敗した魚が入っていたスーツケースは焼却処分になった。
乗客の一人が、搭乗者には8000マイルやホテルの宿泊補償費などが提供されたとデイリーメイルに述べている。
腐った魚を機内に持ち込んだ人物に罰金などの処分が科されたかどうかはわかっていない。
ショットさんは「腐った魚と生きたウジ虫の両方が保安検査に引っかからなかったことに驚いています」とWJBKに語っている。
デルタ航空は声明で、「不適切に梱包された機内持ち込み手荷物のために、飛行中止になりました。飛行機はゲートに戻り、乗客は搭乗可能な便へと変更になりました。この機体は清掃のため運行から外されました」と説明している。
ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。