今週から注文開始となった新Mac Pro(アップル公式にはMac Pro(2019))ですが、おなじみの修理業者iFixitが早くも入手して分解作業をスタートした動画を公開しています。
まだ内部には深く踏み込んではいませんが、全面に穴が敷き詰められたアルミケースを取り外すやり方や、内部コンポーネントの一部を確認できます。
すでにアップルは公式サポート文書および動画で、新Mac Pro内部は一端が明らかにされています。DIMM(メモリ)は内部の上側にあるDIMMスロットに取り付けられ、カバーを外して換装する。あるいはPCIeカードはロックを右にスライドして差込み、再びロックしてから留め具のネジを締めるといったところです。
iFixitがアルミ製の筐体を外すさまも「アップグレード性を重視したモジュール式の設計」との公称どおり、上部のラッチを立たせて左に回し、ロックを解除してからまっすぐ上に持ち上げるだけの簡単さです。PCIeスロットもロックを右にスライドして解除すればアクセスでき、特別なネジは使われていません。
今回はまだ第一印象や旧Mac Proとの違いが語られているだけですが、新Mac Proウォッチャーの多くが願っていたもののできなかった「前面パネルでチーズおろし」が実現されています。チーズはみごとに細切れにされていますが、下に落ちることなく、すべて筐体に引っかかっています。
またiFixitは、新Mac Proの底にある車輪の代わりに何が使えるかのアイディアを募集する、ちょっとしたコンテストも実施しています。本体価格だけで約60万円ものハードウェアで大胆な遊びができるのもiFixitの強みです。
本格的な分解レポートの公開は、おそらく来週となります。本誌でも続報をお伝えする予定です。
(Engadget日本版 12月14日 iFixit、新Mac Proで「チーズおろし」を敢行。みごと細切れに より転載しました)
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