ルイ・ヴィトンやディオール、ティファニーなど世界の一流ラグジュアリーブランドを擁する「LVMH」は、ジェンダーや文化の継承をはじめとした社会課題の解決に積極的に取り組んできた。
2023年には、女性たちがキャリアチャレンジできる学びの場を経歴不問で提供する「リカレント教育」プログラムを実施。また同グループが手掛ける「LVMH メティエダール」が、京都の西陣織を代表する老舗織元「細尾」とのパートナーシップを締結するなど、日本のクラフトマンシップの継承と発展にも注力している。
過去のコレクションで余ったレザーに、職人が命を吹き込む
社会課題の解決を目指す取り組みのなかで、最も注目されているプロジェクトが「サープラスプロジェクト」だ。
過去のコレクションで余ったレザーにひねりを加えることで新たなバッグを生み出し、サステナビリティに取り組むという同プロジェクト。
ロエベの職人たちが圧着によりレザーを組み合わせ、その後、それぞれのパネルに革すき(表面から薄い層を取り除く技法)を施すことで、自然本来の美しさに想起された、岩石層や地形を思わせる層が完成するという。
6月14日(金)には、限定バッグ「フラメンコサープラス」が一部店舗で販売開始された。色とりどりの波うつような紋様が印象的なバッグは、自然界に向けた独創的なオマージュを表現しているという。
フラメンコダンサーのスカートを想起させる、柔らかなサステナブルバッグ
1980年代に発売され、2015年にクリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソンにより新たにデザインされたフラメンコは、コイル状のノットでバッグを引き絞ると「フラメンコダンサーのスカート」のような表情があらわれる。クラッチバッグやショルダーバッグ、クロスボディバッグとして利用できる柔らかさも特徴だ。
ロエベではすべてのコレクションにおいて、高品質で、環境負荷の低い素材を採用しており、用いるレザーの93%は環境保護団体レザーワーキンググループ(LWG)の認証を受けた製革業者から調達しているという。
2024秋冬プレコレクションのフラメンコ サープラスは、アップルグリーン/ペールイエロー、ライトベージュ/カリビアンブルー、ライトセラドン/プル―ン、アボカドグリーン/ゴーストの4種の配色での展開を予定している。
【フラメンコ サープラス 国内販売店舗】
カサロエベ銀座、カサロエベ表参道、ロエべ 伊勢丹新宿店1F、阪急うめだ本店8Fのロエベ リクラフト