合わせて読みたい>> 今井瑠々氏、自民党への転身理由を明かす。立憲民主党だと「応援しづらいと言われた」
日本各地で4月9日、統一地方選の前半戦の投開票があった。岐阜県議選の多治見市選挙区(定数2)では、無所属新人、今井瑠々(いまい・るる)氏が初当選した。今井氏はもともと立憲民主党公認の衆院議員候補だったが落選。自民党に鞍替えしていた。
今井氏は10日、Twitterに「皆様が心を一つにして一票に想いを託してくださったおかげで当選することができました」と投稿した。
■立憲民主から自民への転身理由は「応援しづらい」と言われたことと説明
公式サイトによると今井氏は、1996年生まれで27歳。岐阜県多治見市出身だ。
「若者にとって身近な選択肢になりたい」として2021年10月の衆院選に立憲民主党公認で岐阜5区から立候補した。当時は被選挙権を得たばかりの25歳。全国最年少候補の1人として注目を集めた。対立候補だった自民党の重鎮、古屋圭司氏に約1万4000票差まで肉薄するも競り負ける結果となった。
今井氏はその後も、立憲民主党岐阜県第5区の総支部長を務めていたが、2023年1月に記者会見を開き、自民党推薦で岐阜県議選に立候補することを明らかにした。
落選後に地域を回る中で、立憲民主党だと「頑張っているのは分かるけれど、なかなか応援しづらい」「一緒にやりづらい」という声があったことを明かした。
その上で「地域を動かしていくには、より多くの支援者の皆さんとともに活動を続けていく必要があり、その中でチームで政治を動かす自民党、そこに対して私が可能性を感じた」と自民党を選んだ理由を述べていた。
■自民の2議席独占はならず。多治見市選挙区の開票結果
毎日新聞によると定数2の多治見市選挙区では、直近3回の投票は無投票。自民系の候補と非自民系の候補が長く議席を分け合ってきた。しかし、今回、2議席独占を目論む自民党が今井氏を擁立したことで、16年ぶりの選挙戦に突入していた。
朝日新聞デジタルによると、旧民主党系の無所属、判治康信(はんじ・やすのぶ)氏は、連合岐阜の支援を受けてトップ当選した。一方で、自民党公認の友江惇(ともえ・あつし)氏は、党の支援団体や公明党の支援を受けたが及ばず、今井氏と運命が分かれる形となった。
岐阜県選管によると、多治見市選挙区の開票結果は以下の通り。
当選:判治康信氏 1万6539票(得票率37.58%)
当選:今井瑠々氏 1万4141票(得票率32.13%)
落選:友江惇氏 1万3329 票(得票率30.29%)