冬のデートスポットとして人気を集める水族館。
ラブサポでは、飼育スタッフが告白に役立つ言葉を掲載したり、水槽を見ているだけでなぜか素敵に見えてくるライトスポット「ベスポジ」を用意したり。
その中でも、人間たちの恋愛の悩みを、飼育スタッフが水族館ならではの視点で答えるコーナーが人気を博している。
好きな人が卒業してしまった...⇒思い切った切り替えって大事やと思います
京都水族館によると、質問箱はラブサポが始まる12月3日よりも前から設置。1日に10~20通ほど投函されているという。
寄せられたなかには、デートでラブラブな来館者を横目に、ちょと胸の奥が痛む質問が多く寄せられている。
「クリスマスに一人です」「告白してフラれてしまいました」ーーこんな声に、ひとつひとつ飼育スタッフが丁寧に回答を考えている。
ときには「旦那が子どもを見てくれない」といった切実な悩みも。
回答は生きものの生態を絡めた独自の返答だが、その吹っ切れ具合がすがすがしい。
「好きな人が卒業してしまったんです。どうすればいいですか」という質問には、魚類チームの男性飼育スタッフが「クマノミという魚は彼女がいなくなると、自分が女性になろうとします(性転換)。思い切った切り替えって大事やと思います」と京都弁でクールに返した。
告白したいけど、何て言えば...そんなときも飼育スタッフにお任せ
水族館に一緒に来られたのはいいものの、あと一歩近づけない。何て伝えればいいか分からない。
そんな甘酸っぱい2人には、飼育スタッフが「冬の水族館デートで使える告白ワード」を用意した。
怖がるのはやめた。決意を決めたあなたに
27歳の男性飼育スタッフが考えた告白ワードは、関係性をひとつ先に進めたい人にぴったりだ。
「アカアマダイ」は、淡い赤色が美しい海水魚。日本大百科全書によると、南日本から南シナ海に棲んでいるという。
付き合いたての2人に
これからじゃんじゃん思い出を増やしていこう、という意思表示をしたい場合は「カワニナ」が良いらしい。
カワニナは、北海道の南部から日本全土に生息。川や湖など淡水の場所にいて、水槽にいれておくとコケをものすごい勢いで食べてくれる。そして、水槽の中で知らず知らずのうちに増えているのだ。
あかん、思いが大きくなりすぎて...
もう自分の気持ちを隠し切れない。そんな時は思いを爆発させる一言がいいかもしれない。
「好きがハリセンボンする」を相手がどこまで理解してくれるかは自己責任だが、感情の高ぶりは伝わるだろう。
ハリセンボンは普段、おはぎみたいなかわいい丸みを帯びた容姿をしているが、刺激を感じたり、威嚇したりするときには体をぷくっと膨らませ、体中の棘を立てる。
こんな可愛らしいハリセンボンを例えに使われたら、言われた方も胸に刺さるものがあるだろう。
以前、25cmほどに育って寿命を迎えたハリセンボンの棘を数えたところ、320本くらいで「千本」には程遠かった。
恋愛相談箱やベスポジのほか、館内のトイレなどいたるところにデートのコツを伝授するアイテムがちりばめられている。
また、クリスマス期間中、この水族館の人気者であるオオサンショウウオのぬいぐるみが絡み合う謎のクリスマスツリーもある。
ラブサポは12月25日のクリスマスまで。