【UPDATE】容疑者死亡の情報を追記しました。
アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスで現地時間の1月21日、銃乱射事件が発生し、少なくとも10人が死亡、10人が負傷した。
この事件を巡りロサンゼルス保安官事務所は22日、容疑者が死亡したと発表した。
ロバート・ルナ保安官は、容疑者は72歳のアジア系男性のフー・キャン・トラン容疑者で、自ら撃った銃弾により死亡したと記者会見で説明した。
アジア系住民が多い場所で起きた事件
ロサンゼルス保安官事務所によると、事件はロサンゼルス東部モントレーパークにある「スター・ボールルーム・ダンス・スタジオ」で21日午後10時22分頃に起きた。
警察が現場に到着した時には、ダンススタジオの駐車場は怪我をした人や客で溢れており、スタジオ内で犠牲者が見つかったという。また、犯人はすでに逃走していた。
モントレーパークはアジア系アメリカ人の住民が多い街で、ダンススタジオのあったダウンタウンは、事件当時春節のお祝いで提灯などが飾られていた。
さらに、事件の20~30 分後、モントレーパークに隣接するアルハンブラにある別のダンススタジオにも銃を持った男が侵入。この事件では、周りにいた人々が武器を奪い、犯人は逃走した。
アルハンブラもモントレーパーク同様、アジア系が大半を占めるコミュニティだ。この2つの事件が関連しているのかどうかはまだ明らかになっていない。
また、アルハンブラの事件の犯人はアジア系の人物と見られており、 ルナ保安官が容疑者の写真を公開して、情報を求めた。
さらに翌22日にはモントレーパーク南西に位置するトーランスで、銃乱射に関係したと思われる車に似た車両を警察が発見。特殊部隊SWATが包囲した。
ロサンゼルス・タイムズによると、SWATは午後1時前に日系スーパー「東京セントラル」の駐車場に止まっていた車の窓を割って侵入。運転席にいた人物は死亡した。
保安官事務所は、この人物がフー・キャン・トラン容疑者だったと説明。動機についてはまだ明らかになっていない。
【UPDATE: 2023/01/23 10:55AM】
保安官事務所による容疑者死亡の情報をアップデートしました。