ディズニー映画『ムーラン』実写版の主演に中国出身の女優リウ・イーフェイが選ばれた。英紙ガーディアンなどが報じた。
「ハリウッド・レポーター」によると、ディズニーは世界5大陸、約1000人の中から主演を検討した。
その結果、マーシャルアーツと英会話のスキルがあり、スター性もあるという理由でリウを抜擢したという。
ハリウッドでは白人以外の人種の役に白人の俳優が配役される「ホワイトウォッシュ」が議論の的になっていたが、今回のキャステイングはSNS上でも高く評価する声が出ているという。
リウは、1987年8月生まれの30歳。北京電影学院で演技を学び、数多くの映画・ドラマに出演している。流暢な英語を話し、青年期の一時期をニューヨークで過ごした。
『ムーラン』は、1998年公開のアニメーション映画。ディズニーの長編アニメで初めてアジア人女性を主人公とした作品として知られる。
舞台は古代中国のとある時代、伝説上の人物「花木蘭(ファ・ムーラン)」が主人公だ。
異民族のフン族の騎馬軍団を迎え撃つため徴兵制が敷かれた中国。武家の娘ムーランは年老いた父に代わり、男の格好をして戦場に赴くことを決意する。
少女ムーランが、自らを鍛えながら、難局を切り抜け成長していく姿は世界中の共感を呼んだ。
中国の絵画を意識したキャラクター造形や水墨画を思わせる滑らかな背景画も話題となった。