昨夜、仲の良い友だちとスマホでやり取りをしていたとき、別のメッセージが届きました。娘からでした。
『お母さん』
娘が入力をし続けていることを知らせるマークが表示され、見まもりました。そして、
『ブリトニーが死んだ』
息が止まりました。涙がどっとあふれてきました。涙を流しながら、すぐに娘に電話をかけました。
悲痛に満ちた娘の声を聞き、どっと悲しみが押し寄せてきました。私たちは長い間、泣きながら、チアリーダーのような存在だった娘の親友がもう二度と帰ってこない――27歳のまだ若くて美しい女性がこの世からいなくなってしまったという現実を受け止めようとしました。
娘の人生も、永遠に変わってしまいました。
新聞の報道によれば、ブリトニーは一時停止で止まらなかったため、別の車にぶつけられたそうです。ブリトニーが運転する車はフォードに衝突されました。車は道路脇で横転し、彼女は即死でした(相手の運転者は助かりました)。
「ブリトニーが苦しまなかったのが救いだわ」。そう、娘と私は何度も繰り返しました。しかしそれは、これから一生、心にぽっかりと開いた穴を抱えて生きていくことになるブリトニーの母親や姉、「ブリトニー先生はもう二度と来ない」という意味がわからないかもしれない、ブリトニーのダンス教室に通う小さな子供たち、生まれて初めて愛する人の死と向き合うことになったブリトニーの友だち......にとって、大したなぐさめになりませんでした。
私の娘にとっても、大きな痛みとなりました。娘は、2週間後ブリトニーが遊びにきてくれるのを本当に楽しみにしていました。ブリトニーと娘は、17年来の友だちでした。ふたりにはたくさんの共通点があって、ともにダンスに対する情熱も持っていました。何よりも、娘が語るブリトニーはすごくしっかり者で、感情の起伏が激しい娘が落ち込んだときには、冷静に娘の話を聞き、なだめ、落ち着かせてくれました。娘の成長をサポートしてくれた、かけがえのない生涯の友達でした。
私は、車を運転していて一時停止サインを見逃したことが、1、2回あります。ほとんどの人がそうではないでしょうか。「一時停止だったわ!」と、半分ほど交差点に進入した時点でそのミスに気付きます。私はこれまで運が良かったのです。あなたも運が良かったのです。しかし、ブリトニーは違いました――。
ブリトニーを想うと心がはりさけそうです。ブリトニーを知っていた人々、ブリトニーを愛してた人々、それから親友のひとりを失った私の娘を想うと、本当に心が痛みます。
昨夜、娘と話し続けながら、いつ人生が終わるかは誰にも分からない、と娘に言い聞かせました。今を生きることが、どれだけ大切か。愛する人を大切にすることが、どれだけ大切か。今起きていることに感謝することが、どれだけ大切か。自分の人生に不満があれば、今すぐそれを変えようと努力する必要があります。
なぜなら、人生は一瞬で一変するからです。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。