イギリスのバンド「ワン・ダイレクション」のメンバーだったリアム・ペインさんが10月16日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでホテルの3階から転落して死亡した。31歳だった。
救急医療サービス責任者のアルベルト・クレセンティさんは「ペインさんはホテルのバルコニーから、約13〜14メートル下のパティオに落下した」とアルゼンチンのテレビ局トド・ノティシアスに語っている。
クレセンティさんによると、救急隊員が駆けつけた時にはペインさんは重傷を負っており、「何もできることはなかった」という。
ペインさんの死について警察と検察が事故現場を調査しており、遺体の解剖が予定されている。
ペインさんは、イギリスの番組「Xファクター」で2008年と2010年にオーディションを受け、2度目の出場時に他の4人の出場者とともにワン・ダイレクションを結成した。
ワン・ダイレクションは2016年に活動を休止し、ペインさんは2017年にソロデビューした。また、2021年には恋人のマヤ・ヘンリーさんと婚約解消したことを明かした。
一方、ヘンリーさんは2024年10月初めに、ペインさんが自身や友人、家族に連絡をしてきて迷惑しているとTikTokで語った。
ペインさんは、自身のアルコール依存症やメンタルヘルスの問題について明かしてきた。
2019年には、「ワン・ダイレクションのように有名になるのは大変なことだ」とメンズヘルスでのインタビューで語った。
「メンタルヘルスの問題に悩んでいるのに、必要な支援を受けられていない人がたくさんいます。それがこの業界の問題の一つだと思います。誰もに起きていることで、70年代から同じような状況が続いている。何が落とし穴かはわかっているんです。私のように幸運にも悪い状況から抜け出して、普通に生活に戻れば、事態は少し変わります」
ペインさんはは2021年に公開されたポッドキャストでは、ワン・ダイレクション結成初期は、自分が「とても嫌い」で毎日が「薬と酒」にあふれていたとも振り返っている。
一方、2023年には100日間禁酒を達成したことを報告し「素晴らしい気分です」と語っていた。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。