PRESENTED BY Lenzing VEOCEL™️

原材料から革新的な応用まで。ヴェオセル™が不織布の新たな価値を創造し、企業のサステナビリティを支援

不織布業界初のクライメートパートナー認証を受けたヴェオセル繊維は、企業のサステナビリティ達成を支援する存在だ。

世界中の企業が脱炭素計画を加速させている。従来、エネルギー集約型の産業とされてきた不織布業界も例外ではない。オーストリアのレンチング社による繊維ブランド「ヴェオセル™」は20年以上にわたり、サステナブルな行動に取り組んできた。

繊維によるソリューションを企業に提供するため、ヴェオセル™は環境に優しい原料選びや製造プロセスの革新、製品用途の多機能化に注力。その結果、不織布業界に新たな価値を提供し、企業の持続可能性目標達成を支援する重要なパートナーとしての地位を築いている。

気候変動の危機が世界に迫るなか、パリ協定が2050年までに設定した炭素排出量ネットゼロ目標に対し、すでに世界150カ国以上が対応している。

この取り組みには当然日本も参加しており、日本政府は2030年までに温室効果ガス排出量を46%削減し、2050年までに脱炭素社会の実現を目指すことを宣言している。一定以上の温室効果ガスを排出する企業は、排出量や脱炭素化の進捗状況を毎年報告することが義務付けられており、持続可能な事業戦略を展開することが各産業で求められている。不織布業界が求められる社会的責任もさらに重くなっている現状がある。

持続可能な繊維を作るための、ヴェオセル™の気候変動対策5ステップ

ヴェオセル™は、20年以上前から持続可能な素材、先進技術、革新的な製品を通じてカーボン削減に積極的に取り組んできた。ヴェオセル™ブランドで展開するリヨセル繊維とビスコース繊維は「気候行動計画5ステップ」による気候変動対策への貢献が認められ、ドイツの環境事業会社Climate Partner社から第三者認証を受けた繊維だ。これは不織布業界では初めての認証となる。

ステップ1:製品ライフサイクルのカーボンフットプリント評価
第一段階は、原材料の入手から加工、製造、顧客への輸送に至るまで、製品のライフサイクル全体におけるカーボンフットプリント(CO2の排出量表示)を評価することだ。ヴェオセル™の繊維はこの基準を満たしていると認証された。

ステップ2:排出削減目標の設定
第二段階として、レンチング社は、2030年までにスコープ1(直接排出)とスコープ2(間接排出)の温室効果ガス絶対排出量を42%削減し、スコープ3(その他の間接排出)を25%削減するという具体的な目標を設定している。この目標はSBTi(科学的根拠にもとづく排出削減目標イニシアチブ)によって承認された。

ステップ3:排出削減対策
第三段階は実際に行う「排出削減対策」。繊維生産における再生電力の使用、その他の関接排出における最適な原料調達戦略とサプライヤーの関与やバイオマスエネルギー割合の増加などが対象となり、レンチング社は、排出削減対策を実施したClimate Partner認証製品のみを使用している。

ステップ4:気候変動プロジェクトの支援
第四段階は「気候変動プロジェクト」。レンチング社は第三者機関が認証した気候変動プロジェクトを通じて、繊維製造で避けられない炭素排出をオフセットしている。これには、プロジェクトへの資金提供や、カーボンクレジットの購入を通じた排出量の評価が含まれる。これらのプロジェクトは独立した第三者機関による定期的な審査を受け外部の削減量と除去量が保証され、国連の持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を果たしている。

ステップ5:透明性の確保
第五段階として、レンチング社はすべての行動と支援する気候変動プロジェクトをWebサイトで公開し、透明性を確保している。この取り組みは、持続可能な発展を実現する企業モデルとなっている。

さらにレンチング社は環境非営利団体CDPから高い評価を受け、2023年の気候変動、水の安全保障、森林保護の分野で最高ランクの「A」を獲得。これは世界で12社のみが達成した評価である。また、EUの「EUエコラベル」および欧州認証機関「TUVオーストリア」からも認証を取得している。

ヴェオセル™は気候変動対策に貢献する様々な認証を取得
ヴェオセル™は気候変動対策に貢献する様々な認証を取得

ヴェオセル™の革新的な技術は多機能価値を実現、多様なニーズに対応

グローバルな視点から見ると、不織布ブランドがサステナビリティ目標を達成するため、ヴェオセル™は繊維ブランドとして欠かせないパートナーであり、企業のESG推進に向け、高品質かつ持続可能な原材料を提供している。

ヴェオセル™繊維は持続可能な木材資源から作られており、生分解性を持ち堆肥化が可能で、「自然から採取し、自然に還す」というビジョンを実現している。そのため、ヴェオセル™繊維を使用した不織布製品は自然な吸水性と生分解性を持ち、化学残留物の発生が少ない。多様な方法で配合することもできるため、様々な形態の製品に使えるだけでなく、特定の不織布製品のニーズにも対応可能なところが特徴だ。

ヴェオセル™繊維の原料となる、レンチング社の再生可能な人工林(オーストリア)
ヴェオセル™繊維の原料となる、レンチング社の再生可能な人工林(オーストリア)

たとえば、水解性を向上させるDisperseテクノロジーを採用したヴェオセル™のリヨセル繊維は、水解性製品用に設計されている。高い分散性と生分解性を備えているため、水に流せるウェットティッシュなどの製品に適している。フェイシャルマスク用に設計された、特許取得済みのTranslucency テクノロジーはエッセンスを浸透させるとマスクがより半透明になり、顔にしっかり密着する。ユーザーはマスクの薄さ、滑らかさ、柔らかさを同時に享受できるため、マスクブランドは消費者のあらゆるニーズを満たす特別な製品を市場に向けて作り出すことが可能になる。

木材資源を活用した製品で、環境に優しく心地よい使用感を実現

ヴェオセル™のリヨセル繊維は持続可能な木材資源を原料とし、独自のDryテクノロジーを用いて製造されている。この技術により繊維表面が撥水性を持ち液体を効果的に分散させ、液体に接触した後も表面をドライでソフトな状態に保つことができる。同時に優れた水分管理や肌への優しさ、また破れにくさといった特性を備えるため、赤ちゃんのおしりふき、紙おむつ、生理用ナプキン、フェイスマスク、アイマスク、メイク落としパッドなど幅広い美容・スキンケア製品に適した繊維となっている。

その多機能性に加え、国際的な研究機関からも認証を受けている。たとえば、世界有数の海洋研究センターであるScripps Institution of Oceanography(SIO)の研究によると、ヴェオセル™のリヨセル繊維は30日以内に完全に生分解されることが確認されている。

多機能性、環境配慮、優れた使用体験を提供するヴェオセル™

持続可能なソリューションを企業に提供しているヴェオセル™は、国内の多くの不織布大手と緊密な協力関係を築いている。たとえば、ヴェオセル™繊維はアカチャンホンポのおしりふき「水99%Superおしりふきプレミアム(ヴェオセル™繊維使用)」に採用されている。同商品は生まれたばかりの赤ちゃんにも使えるプレミアムでソフトなおしりふき。木質由来の繊維でやわらかく使い心地がいいだけでなく生分解性があり、赤ちゃんにも地球環境にも優しい商品だ。パッケージにもヴェオセル™繊維を表記することで、その性能をアピールしている。

ヴェオセル™のロゴをパッケージに使用した「水99%Superおしりふきプレミアム(ヴェオセル™繊維使用)」(アカチャンホンポ)
ヴェオセル™のロゴをパッケージに使用した「水99%Superおしりふきプレミアム(ヴェオセル™繊維使用)」(アカチャンホンポ)

また、2024年に新発売された「DJEDNEL シートマスク」にもヴェオセル™繊維は使用されている。オリジナルデザインで顔全体をしっかりと保湿できる機能面だけでなく、木質由来の繊維を使用したシートマスクで、スキンケアといった毎日使うものから『地球にやさしいもの』に変えていくことを消費者に提唱している。

DJEDNEL シートマスクにもヴェオセル™繊維は採用されている
DJEDNEL シートマスクにもヴェオセル™繊維は採用されている

すべての消費行動が、持続可能な未来への支持と選択を意味する

世界的なサステナビリティの潮流のなかで、消費者の持続可能な製品への需要は急速に高まり、多くの企業やブランドが製品の成分や原材料の由来をパッケージで消費者に伝えるようになった。そのため多くのブランドがヴェオセル™のロゴをパッケージに印刷することを選択している。結果として、消費者は購入時に環境に配慮した選択を迅速に行えるようになる。

「環境に負荷をかけることなく、優れた性能と肌に優しい高品質な製品を選択できる機会を消費者に提供するべきです。」

レンチング社のアジア太平洋地域不織布事業部門シニアコマーシャルディレクターであるスティーヴン・ツァイ氏はこう述べている。

レンチング社とヴェオセル™は、これを目指し、環境を保護しながら高品質な製品を生産し、消費者がサステナブルなライフスタイルを追求できるようサポートしている。

レンチング社アジア太平洋地域不織布事業部門シニアコマーシャルディレクターのスティーヴン・ツァイ氏
レンチング社アジア太平洋地域不織布事業部門シニアコマーシャルディレクターのスティーヴン・ツァイ氏

一方でレンチング社は、日本、韓国、中国、台湾などの地域で価値あるサプライチェーン顧客と深い交流を行うセミナーやカンファレンスを積極的に開催。これにより、持続可能な不織布製品の発展に新たなアイデアを提供し、下流ブランド企業を繊維技術で支える情熱と、不織布製品業界の変革に向けた決意を示している。

上述の「アカチャンホンポ」や、スーパーマーケット「ライフ」のプライベートブランドである「BIO-RAL(ビオラル)」といった企業とも提携するヴェオセル™は、こうしたブランド企業とのパートナーシップを通じて、日本におけるSDGs達成を目標に掲げている。

「次の世代のためのより良い未来を築くには、どのようにすれば持続可能なライフスタイルを取り入れられるかについて消費者を啓発することから始まり、同じ目標を共有するブランド様と提携することが鍵になります。だからこそ私たちは、BIO-RAL(ビオラル)やアカチャンホンポといった環境意識の高いブランドと提携し、さまざまな教育プログラムを展開しているのです。」

提携ブランドとともに日本における持続可能性についての教育推進をリードする、レンチング社アジア太平洋地域不織布マーケティング&ブランディング責任者のコニー・アウ氏はこう語る。

すべての消費者の選択は、目先のニーズに応えるだけでなく持続可能な未来への支持をも意味する。生産者である企業、そして消費者である私たち一人ひとりが、ヴェオセル™のリヨセル繊維を使用した製品を選ぶことで未来の環境への約束を果たし、地球と次世代により良い未来を築くための希望を託すことができるだろう。
(ヴェオセル™はLenzing社の商標です)

ヴェオセル™繊維の詳しいポリシーに関してはこちら

文:樋口かおる

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