レジャースポット運営企業の躍進が止まらない。たとえば近年、ディズニーランドやUSJ、ハウステンボスなどのテーマパークは好調な業績を記録。実際に、遊園地・テーマパークの市場規模は毎年右肩上がりの伸びを見せ、2017年に約6833億円に(*1)。これは2000年と比較して2倍以上の規模となった。今回はそんなレジャー業界の企画・PR・マーケ職の募集に注目していこう。
活況に湧くレジャー業界
レジャー業界に、追い風が吹いている。
その大きな要因の一つが、訪日観光客の増加と言えるだろう。今、東京ディズニーランドやUSJ、さらにキャンプ場など、多くのレジャー施設に観光客が訪れている。
2016年は2400万人を超え、過去最高を更新。さらに、2020年に向けて、政府は4000万人の目標を示すなど、今後さらなる増加も見込まれている。
さらに注目したいのが「コト消費」と呼ばれる消費行動の変化だ。旅行やレジャー施設、イベントなどを通して、より楽しく、思い出に残る”体験”を求める傾向が強まっているのだ。
こうした中、レジャー業界各社は積極的な投資により、新たな体験の創造を仕掛けている。
たとえば、オリエンタルランドは総工費3000億円を投じ、東京ディズニーリゾートの総面積3割拡張を推進。新たな施設の開業と、混雑緩和による満足度向上が狙いだ。
さらに、USJでは、マリオなど任天堂の人気キャラクターが多数登場する新エリアの建設を進めている。投資額は、2014年にオープンして話題となった「ハリーポッター」エリアの400億円を超えるとも言われている。
レジャー業界の企画・PR・マーケの注目求人は?
ど活況となるレジャー業界。今回は、商品・サービス企画、マーケティング戦略を仕掛けていく存在「企画・PR・マーケティング職」の募集に注目していこう。
▼株式会社ユー・エス・ジェイ
国内最大級のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」を運営する。2001年の開園から数年間、集客に苦戦した期間があったが2009年からV字回復。そのマーケティング手法は大きな話題となったところ。2016年には入場者数が1460万人を記録し、2009年からおよそ2倍に成長している。
今回、「Webマーケティング」「商品企画」「遠方集客企画担当」など多くの職種で募集。ぜひ、チェックしてみてほしい。
▼横浜DeNAベイスターズ
斬新な企画で観客数を伸ばしている。その一つが、「コミュニティボールパーク」化構想だ。具体的な取り組みとしては、横浜スタジアムと協力し、座席の色をチームカラーの青(横浜ブルー)に統一。さらに、「YOKOHAMA STAR☆NIGHT」などさまざまなイベントを展開している。2018年には観客動員数が球団史上初200万人を突破した。
「チケット企画担当」「事業戦略担当」など、さまざまな職種で募集が行なわれていた。
そのほかにも、リアル脱出ゲームなどを企画・運営している「SCRAP」がPR職、三重県にあるお菓子のレジャー施設がフード・サービス開発部の部長職を募集していた。
求人傾向として見受けられたのが、レジャー業界での経験がなかったとしても、なにかしら領域に特化してたり、強みがあれば、選考の土俵に乗れるケースが多いということ。特に「広告」「IT」などの業界における経験はアピールポイントになりそうだ。培ってきた経験や知識を活かして活躍できるフィールドがあるといえそうだ。
参考
(*1)特定サービス産業動態統計調査 - 経済産業省
(*2)横浜DeNAベイスターズHP