コンビニ大手「ローソン」は8月30日、元社員が「約4億3000万円を私的に使用した」として同日付けで懲戒解雇したと発表した。
「関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます」と謝罪している。
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■「一人の社員に長年同じ業務を単独で担当させた為…」
ローソン広報室によると、元社員はIT部門に所属していた課長クラスの50代の男性。商品発注などのシステムを担当しており、勤続35年だった。
2011年から2019年まで約9年間にわたって、ITコンサル業界の取引先と共謀。業務委託料を水増して発注し、予備費の名目で取引先にプールさせる手口で、合計約4億3000万円を流用していた。
ローソンは「一人の社員に長年同じ業務を単独で担当させた為、社内での監視機能が働かず、更に定期的な業務チェックでも不正を発見できませんでした」と説明している。
2月に内部通報があり、ローソンが社外弁護士を含めた社内調査体制を構築して調査を実施。その結果、元社員と取引先が共謀した不正行為と判明したという。ローソンは元社員と取引先企業を刑事告訴する方針だ。
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元社員は会社の調べに対し私的使用を認めたうえで「飲食代として使った」などと話しているという。4億3000万円全額を飲食代に使ったのかは不明だ。