2021年に起きた歌手のレディー・ガガさんの愛犬の誘拐事件を巡り、アメリカ・ロサンゼルスの裁判所は10月2日、ガガさんが事件の共犯者のジェニファー・マクブライド被告に報酬を支払う必要はないという判決を言い渡した。
マクブライド被告は「犬の返還者には何も事情を聞かずに懸賞金50万ドルを払うと申し出ていたにも関わらず、約束を守らなかった」としてガガさんを訴えていた。
ピープルによると、裁判官はマクブライド被告が誘拐に関与しているため、訴訟自体が法的に不十分であると指摘。
同被告が起訴後に不抗争の答弁をしたことにも触れ、自らの悪事により利益を得る資格はないという判断を示していた。
問題になった犬の誘拐事件
事件発生時イタリアにいたガガさんは、愛犬の返還者には何も事情を聞かず懸賞金50万ドルを支払うと発表した。
その後、懸賞金を目当てに2021年2月26日にロサンゼルスの警察署に犬を持ち込んだのがマクブライド被告だった。
バズフィードニュースが入手した訴状によると、マクブライド被告は「守る意思なく懸賞金支払いの約束をしたガガさんの行為は詐欺だ」と主張し、約束した50万ドル(7460万円)の他、150万ドル(約2億2380万円)の損害賠償を求めていた。
マクブライド被告は、犬の誘拐犯3人のうちの1人ジェイリン・ホワイト被告の父親であるハロルド・ホワイト被告と交際していた。
残りの2人ジェームズ・ハワード・ジャクソン被告とラファイエット・ホエーリー被告は、それぞれ未遂殺人と強盗で起訴され、フィッシャーさんを撃ったジャクソン容疑者は2022年12月に21年の実刑が言い渡された。
フィッシャーさんはジャクソン容疑者の判決で「私はあなたを許します」と述べたとされる。
「あなたに撃たれたことで、私の人生は完全に変わりました。許すと言わなければ、私はあなたに撃たれた夜から完全に立ち直ることはできません」
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。