7月18日に京都市のアニメ製作会社「京都アニメーション」で発生した火災のニュースが、中国のネットを駆け巡っている。
「涼宮ハルヒの憂鬱」や「けいおん!」のほか「響け! ユーフォニアム」など、京都アニメーションが製作した作品は中国のファンの間でも人気がある。
突然の報せに、大勢のファンから悲しみの声が上がっている。
Advertisement
■「一体なんの恨みがあるんだ」
「京都アニメーション」は中国語で「京都动画」。ファンの間では、日本語の略称「京アニ」に合わせて「京阿尼」とも呼ばれている。
火災のニュースが中国メディアによって報じられると、中国版Twitter「ウェイボー」でも「#京都アニメーションで爆発発生」というハッシュタグがトレンドランキングを駆け上がり、日本時間の午後1時20分の時点で4位にランクインしている。
これらのニュースのコメント欄には「なんてこった」「放火??」など、多くのユーザーが驚きのコメントを寄せていて、「怪我をした人はゆっくり回復してください。私たちは待っています」と被害にあった社員らを気遣う声も上がった。
放火した疑いのある男に対しては「大勢の長年の努力を無にし、多くのファンの夢を奪った」と責めるコメントや、「一体何の恨みがあるんだ。アニメーターはいつも半死半生の状態なのに、人に狙われ、命の危険もあるなんて」と疑問を呈する書き込みもあった。
Advertisement
また、Twitterでは日本人ユーザーの「京アニ燃えるのがオタクにとってどのくらいやばいかって言うとノートルダム大聖堂が燃えるくらいヤバイ」という投稿があったのに対し、中国のウェイボーでも「貴重な資料が焼失したら業界全体の損失だ。京アニはアニメ界のノートルダム大聖堂なんだ」と似た内容のコメントもあり、両国のファンのショックの大きさをうかがわせた。