【草津白根山】仲間をかばおうと覆い被さった伊沢さんの背中に噴石は直撃した

「遺族の了承がとれた」と防衛省が氏名公表
スキー客がリフトから撮影した噴煙=1月23日午前、群馬県草津町[浜島貝さん提供]
スキー客がリフトから撮影した噴煙=1月23日午前、群馬県草津町[浜島貝さん提供]
時事通信社

12人が死傷した群馬県の草津白根山の噴火で防衛省は1月25日、死亡した陸上自衛隊員の氏名について、第12ヘリコプター隊の伊沢隆行・陸曹長(49)=死亡後に3等陸尉に特別昇任=と発表した。朝日新聞デジタルなどが報じた。

防衛省は当初、「家族の了解が得られていない」という理由で氏名を非公表としていたが、発生から2日経った25日午後に「家族の了解が得られた」として氏名を公表した。

陸上自衛隊は、噴石にあたって一時重体となっていた隊員2人の状況も公表。1人は左足から大量に出血したが意識が戻った。もう1人は腹と胸にけがをしたが、意識ははっきりしているという。

別の隊員をかばおうとして...

伊沢さんは噴火直後、別の隊員をかばおうとして覆い被さり、背中に噴石が直撃した。陸上自衛隊の関係者が毎日新聞の取材に話したという。

東京新聞によれば、1年ほど前、以前入隊していた陸上自衛隊に入るまで青森県三沢市で整体院を開いていた。近所の人は東京新聞に対し「(他の隊員をかばって亡くなったというのは)伊沢さんらしいな」と話したという。

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