SNSに子どもの写真を投稿する時は、顔は隠す。クリスティン・ベルが、子どもの写真シェアに敏感な理由

子育てをオープンに話すベル氏。「SNSで顔を見せるかどうかを決める権利は、子どもにあると思うから」
クリスティン・ベル氏
クリスティン・ベル氏
Jim Spellman via Getty Images

楽しいことから大変な出来事まで、自身の子育てエピソードをシェアして、多くの人たちからの共感を集める俳優のクリスティン・ベル氏。

ベル氏は1400万超のフォロワーがいるSNSで、7歳のリンカーンさんと5歳のデルタさんの写真をシェアすることもある。

しかし投稿する時は、必ず子どもたちの顔は隠した状態だ。

顔を見せない理由は、「子どもたち自身が決めることだから」だという。子育てメディアのRomperで、ベル氏は次のように語った。

「私は多くの人たちの目に触れる仕事を選びました。それは、発言が引用され、写真を撮影される仕事です。だけど子ども自身がどうしたいのかは、私にはまだわかりません。彼らが将来何を望むかわからない状態で、子どもたちに替わって選択する権利は私にはないと感じています」

親の経験をシェアしながら子どものプライバシーを守る

セレブという立場で、母親としての経験をオープンに話すベル氏。

過去には、娘が5歳になってもオムツが外れないことを明かして「子どもの成長は、皆それぞれ違う」と語ったこともある。

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その他にも、仕事で子どもの誕生日が祝えない時に「誕生日は週末だよ」と嘘をついたことや、朝はコーヒーを飲むまでは子どもたちと話さないことなど、親の本音をシェアしてきた。

そういったスタンスは、同じ悩みを持つ親たちを勇気付ける一方で、子どもたちのプライバシー保護に対し、より敏感になる動機になっているのかもしれない。

ベル氏と夫のダックス・シェパード氏は過去に、他のセレブと共同で、パパラッチによる著名人の子どもの撮影を規制するよう強く訴えた。

ベル氏らの活動は実を結び、パパラッチによるセレブの子どもの写真撮影を規制する法律が、2013年にカリフォルニア州で施行された。

法が施行された直後のAP通信のインタビューで、ベル氏は「後を追いかけられなくなり、とても安全だと感じるようになりました」「子どもの権利や福祉に情熱を持つ人たちが声をあげて変化を起こしたことに、とても勇気付けられる思いです」と話している。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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