第100回全国高校野球選手権大会(甲子園)は8月21日、金足農業と大阪桐蔭が決勝戦があった。秋田勢として103年ぶりの決勝進出した金足農業は、エースの吉田輝星投手が5回まで1人で投げ抜いたが、惜しくも優勝を逃した。
闘志を前面に出したピッチングを見せる吉田投手は、マウンドの外でも強気な姿勢を崩さず、今大会の躍進を手繰り寄せた。
金足農業の甲子園での軌跡を、吉田投手の発言から振り返る。
甲子園見学
1回戦、鹿児島実業(5-1)
・満足度、自己採点を問われて「30点ぐらいです」
2回戦、大垣日大(6-3)
・大阪桐蔭の柿木蓮選手が151キロをマークしたことに触れ、「負けられない。普通にやれば、150は出ると思う」
・前日の練習で1回戦を振り返り、「この前は1点取られた。絶対完封して勝ちたい」「納得できる投球じゃなかった。秋田ではあれで満足できたが、こっちに来てレベルが上がった」
・決勝弾を放った大友選手が前の打席でバント失敗したことに触れ、「あそこで終わるような人間じゃないんで」
3回戦、横浜(5-4)
・9回の3者連続三振を振り返り、「あれは自分の力じゃなかった。秘めていた力」
・自己採点を問われて「60点ぐらい」
・スプリットとタテのスライダーを駆使し、打者を幻惑する手法をとったことについて、「めったにしない。プライドを捨てないと抑えられないと思った」
準々決勝、近江(3-2)
・「先輩たちを超えたい?」と質問され、「超えたい、ではなくて、超えます」
・1点を追う9回裏、ノーアウト満塁で打順が回ってきた斎藤選手に対して「お前が決めるんだぞ」
・準決勝の日大三に向けて、「初回、3人で抑えて自分で勢いを作る」
準決勝、日大三(2-1)
・1点リードで迎えた9回裏を振り返り、「みんな少し焦りがあったので、落ち着いて自分がカバーしようと思いました」
・決勝の大阪桐蔭戦に向けて「自分がゼロに抑えたい」