Twitter上でユーザーをブロックする理由について、衆院議員の河野太郎氏は「誹謗中傷をフォロワーに読ませないため」と説明した。これに対してジャーナリストの 津田大介氏が「河野さんはツイッターの使い方と仕様を勘違いされている」と指摘している。
■ネット討論会で「私は堂々とブロックしますよ」と宣言
河野氏の発言があったのは9月18日に「ニコニコ生放送」で中継された自民党総裁選の「候補者ネット討論会」だった。「インターネットの誹謗中傷」への対応について、各候補者がコメントする中で河野氏は以下のように話した。
「私はよく『Twitterをブロックする』と言われますけども、私がブロックしないと、私のフォロワーの方が誹謗中傷のリプ(リプライ)を読まなきゃいけない。本当に見るに耐えない読むに耐えない罵詈雑言を『みんなが楽しくやろうと思っている時に、そんなものを私のフォロワーに読ませる必要はない』というんで、私は堂々とブロックしますよ」
■津田大介氏が指摘「仕様を勘違いされている」
河野氏の発言を報じた朝日新聞デジタルの記事のコメント欄に津田氏が寄稿。河野氏がTwitterの仕様を「勘違いされている」として、以下のように指摘した。
「ツイッターの仕様上、自分の投稿に不快なリプライがあった際にそのユーザーをブロックをしても、投稿そのものが削除されるわけではありません。それぞれのユーザーのタイムラインに投稿されるコメントが、擬似的にツリー状に表示されるだけに過ぎないため、河野さんがいくら不快なリプをブロックしても、河野さんのフォロワーには河野さんの投稿にぶら下がる不快なコメントが表示されてしまうのです」
たとえ河野氏がTwitter上で不快なリプライをするユーザーをブロックしたとしても、フォロワーにはこのユーザーのリプライは表示されるのだという。