衆議院が解散し、各地で候補者の事務所開きや街頭演説が始まりました。私は保守系の市議会議員として自民党候補の事務所開きに会派メンバーと参加してきました。
その候補は、安倍総理が仕事人内閣として発足した直後に「官僚の原稿を読むことに徹します」と発言しその資質を問われた人物です。
事務所開きには自民党と公明党の参議院議員や県議会議員、市議会議員、後援会メンバーなど100名前後が集まっていました。候補の挨拶はユニークに富んでおり、「あるテレビ番組で、問題の政治家?(詳しくは覚えていませんが)ワースト3人が挙げられていて3位がトランプ大統領、2位が金正恩、1位が私でした。」と自虐ネタからスタートしました。
私は直接は話したことないのですが、某番組で坂上忍さんが「憎めないオッチャンじゃないですか」と以前コメントしていたこともあり、この候補の挨拶を聞いて、私も成る程確かになと思いました。
さて、同候補やその後援会も含め挨拶の中で恐れていたのがやはり希望の党で小池百合子東京都知事が衆議院選挙に出馬をしてくることでした。「メディアが小池さんの希望の党に関する支持率を調べているようだ。その結果を見て小池さんが出馬をするかどうか決めるという話も出ている。解散前は楽勝ムードが漂っていたが、今はもしかすると、という雰囲気になっている。」という挨拶がなされていました。
本記事を執筆現在、希望の党の若狭さんが小池知事の出馬を否定していましたし、民進党出身者全てが希望の党から公認を貰えるようではなく、排除されうるリベラル系の前議員たちが新党を立ち上げて出馬するという動きになっています。
小泉進次郎さんや石破茂さんは小池さんは出馬すべきというコメントもされてますが、私も同じ意見です。
地方の知事が国政に大きな影響力を持っていくのは素晴らしいことなのですが、やはり政権選択の選挙においてはその選挙の顔である党首は首相候補であってくれないと、政権交代後の国政運営に一抹の不安を感じます。
今回の選挙においては間違いなく小池百合子さん自身に一票を投じる意味で希望の党に票を入れる有権者が多いと思います。
もし、仮に政権交代がなされ希望の党出身者が首相になったとして、小池知事はその首相をリモートコントロールしていくのでしょうか。それは大学運営トップである大学総長を高校運営トップである校長が外から指示しているようなものなので、少し不自然さを感じます。
今の日本維新の会を見ても分かりますが、橋下徹さんが引退した後は存在感を失っています。維新の会は私みたいな橋下さん大好き人間が票を入れて誕生した国政政党(私は票を投じてませんが)です。
希望の党も同じで、小池百合子さん大好き人間が票を投じます。東京都から国政にNOを叩きつけるという意味合いは分かりますが、やはり大学の授業は大学教授が高校の授業は高校教師が担っていくのが自然なので、小池知事も国政の選挙に影響を及ぼそうとするならぜひ、出馬して頂きたいですね。
東猴史紘