こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
予算特別委員会・総括質疑2日目。12名の議員が質疑に立ちまして、それぞれの立場から問題提起を行いましたが、一番目立っていたのはやはりこの議員。
声も身体もデカイ漢、川松都議である。私と場外乱闘を繰り広げることでお馴染みですが、都政に対しては議場で決着をつけるとのこと(本筋ではない私...)。
上記のTweetで「議場での発言には責任を持ってやっている」と触れているのはおそらく、川松都議が今日の質問で示された、小池知事にかかわる2つの大きな疑惑のことでしょう。
質問は多岐にわたりましたが、ざっくりまとめると「疑惑」は以下の2つ。
1.小池知事の「お友達」やその関係者(特定団体)との癒着
東京都では2020年4月からの半年間に実施する東京文化プログラムを「Tokyo Tokyo FESTIVAL(TTF)」と銘打ち、集大成となる文化イベントを実施します。
億円単位の規模が動く、大規模な施策です。
Tokyo Tokyo FESTIVALを実施します
この統括プロデューサーにはドワンゴの川上量生氏が任命されています。
これがお友達人事ではないか。そしてTTFを共催する外郭団体を通じて、川上量生氏の関係者にお金や仕事が流れていくのではないか、というのが川松都議の問題提起です。
小池知事は、川上量生氏とはかねてからの知人であった旨を答弁していますが(かつて映画「シン・ゴジラ」の出演者モデルになってほしいと依頼されたとのこと)、もちろん癒着や恣意的な人事を否定しています。
ちなみに川松都議は小池知事とドワンゴ・川上量生氏との疑惑のつながりを示唆する傍証として、都民ファーストの会の政治資金報告書の中で、都民ファーストの会 ドワンゴに支出があった点を指摘しています。
これは「希望の塾」のネット配信ですね。私が実際にドワンゴさんとやり取りをして、現場の取り仕切りまでやっていたので懐かしいです。
業者の最終決定に、小池知事の意思が働いていたのかどうかはわかりません。ただ、金額としては妥当なものだったと記憶しています。
2.臨時議会における「やらせ質問」疑惑
もう一つ、昨年8月の臨時議会において、都民ファーストの会のひぐちたかあき議員が「千客万来施設」について行った質問は、当時東京都政策顧問であった小島敏郎氏が書いてやらせたものではないか?との指摘がありました。
これは事実であれば、二元代表制を揺るがす大きな問題に発展する可能性があります。
かつて浜渦元副知事に対して百条委員会が行なわれ、最終的に副知事職を追われることになったのも、特定議員に頼んで「やらせ質問」をさせたことが発端でした。
私は当時、都民ファーストの会でひぐち委員と委員会を共にしていましたが、各議員の質問は基本的に個人単位で作られていたため(最終チェックはみんなでする)、そこに小島敏郎氏の影があったのかどうかは正直、わかりません。
この疑惑の明らかにするためとして、川松都議は質疑の調整を行った当局に残っているメールのやり取り(公文書に当たる)の開示を求めました。
現時点では、それ以上の情報は示されていません。
■
どちらの「疑惑」についても、私はこれ以上の情報を持っていないため、判別することはできないのが正直なところです。
現段階では明確な証拠が示されているわけではなく、「疑惑」の段階に留まります。逆にこれが証明できなければ、そのことを問題視する向きもあるでしょうし、川松都議サイドには一定の立証責任があるという考え方もあるかもしれません。
しかし冒頭のTweetで「発言には責任を持ってやっている」とキッパリと言い切っているように、何らかの根拠や自信があるものと推察されます。
この続きが次にどのステージで行なわれるのか(予算特別委員会の締めくくり質疑か、次回定例会か)はわかりかねますが、引き続き注視していく必要がありそうです。
一方の疑惑をかけられた小池知事・都民ファーストの会は、違うということであればキッパリと否定をし、反論をしておいた方が良いのではないかと思います。
この疑惑は立証されるのか、払拭されるのか。
世間の話題は財務省の文書改ざん疑惑一色になりましたが、こうした都政マターにもぜひ高い関心を寄せていただければ幸いです。
いよいよ明日15日は私の出番。最後の最後なので時刻は19時ごろから、ネット中継もあります。
最終準備に勤しみます。
それでは、また明日。
【追記】
川松都議からご指摘を受けて、疑惑を前段階で指摘する・釘を刺すことも確かに議会の役割の1つである点と、
情報公開がなされない以上、立証が事実上難しくなることに鑑み、表現を一部修正いたしました。
(2018年3月14日おときた駿ブログより転載)