「NHK紅白歌合戦」の後半に出場する演歌歌手の氷川きよしさんに、注目が集まっている。
12月30日に放送されたTBS系列の「第61回輝く!日本レコード大賞」では、“演歌歌手”のイメージから一線を画すような力強いパフォーマンスを披露。司会とのやりとりでは「自分らしく輝くことが一番大切です」とコメントし、ネット上では多くの共感の声が寄せられている。
「人にどう思われるかじゃなくて、自分がどう生きたかが一番大事なこと」
2019年にデビュー20周年を迎えた氷川きよしさん。最近では、8月下旬にアニソンイベント「アニサマ2019」でパワフルなパフォーマンスを披露するなど、“演歌”というジャンルを飛び越えた活躍を見せている。
12月30日放送の「日本レコード大賞」では、作曲賞を受賞したアニメ「ドラゴンボール超」(フジテレビ系)のオープニングテーマ『限界突破×サバイバー』を披露した。
フリルがあしらわれたブルーの衣装で登場した氷川さんは、持ち前の歌唱力で圧倒的なパフォーマンスを披露。終盤のサビ前には、高らかなシャウトの後に激しくヘッドバンギングする場面もあった。
パフォーマンス後、司会の安住紳一郎アナウンサーは「会場みんなびっくり。いつもと様子が違いすぎるから」と興奮した様子だった。
2017年にリリースされた『限界突破×サバイバー』は、氷川さんが初めてアニソンに挑戦した曲という。
氷川さんは、「(作曲した)岩崎さんが作曲賞を取られて自分も嬉しくて気合が入りました。やるときは思いっきりやりたいですよね。ガラッと違うジャンルの作品なので。限界突破しまくってますよ、それこそ。42(歳)ですよ、本当」とやりきった表情でパフォーマンスを振り返った。
最後に、感慨深げな安住アナウンサーから「やりたいことやったらいいよ!」と声をかけられると、「そうですね。もう自分らしく。やっぱり自分らしく輝くことが一番大切ですね。人にどう思われるかじゃなくて、自分がどう生きたかがこの人生一番大事なことなので。それを伝えるためにこれからしっかりと歌っていきたいという風に思っています」と思いを語った。
11月に開設した公式Instagramでも、私服やオフショットなどを投稿し反響を呼んでいる氷川さん。
大晦日に放送される「第70回NHK紅白歌合戦」では、「紅白限界突破スペシャルメドレー」と題し、2019年に発売したシングル「大丈夫」と「限界突破×サバイバー」を披露する予定という。
ORICON NEWSによると、リハーサル後の囲み取材では、「どうしても人間はカテゴライズをする傾向がある。これからは時代も変わって、ありのままの姿で本当の自分を表現していきたい」と意気込みを語ったという。氷川さんの思いがこもった万感のステージに注目したい。