22日(金)09時09分に新燃岳で爆発的噴火が発生し、噴煙は火口上2600mに達しました。
新燃岳が噴火するのは5月14日以来のことです。
現在、霧島山・新燃岳は噴火警戒レベル3の入山規制が継続されています。
新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石、及び新燃岳火口から概ね2kmの範囲では火砕流に警戒してください。
爆発的噴火が発生
宮崎県小林市では、空振で窓がガタガタ鳴ったとの報告がありました。
火山灰はおおむね東側へ
新燃岳周辺の上空3000m付近は西よりの風が吹いているため、火山灰は東側に流れるものが多いと見られます。
ただ、山頂付近は東よりの風のため、火口から近いエリアでは西側でも降灰に注意が必要です。
17日(日)頃から火山性地震が急増しており、17日は104回、18日は198回を観測していました。
防災上の警戒事項等
・弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
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・風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
・2011年と同様に爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
・地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。また、地元自治体等が発表する火山ガスの情報にも留意してください。
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・なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
(2018年6月22日「ウェザーニュース」より転載)
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