ラーメン屋なのにラーメンを食べなくなっていた。あの名店とキッコーマンが「グッと来る」筋活ラーメンで本気コラボ

国内外にファンを持つラーメンの名店「AFURI」が、キッコーマン食品とコラボし、「筋活」に特化したメニューを開発。試食会で語られた開発秘話や裏コンセプトについて語った。気になるコラボラーメンの味わいは?

健康意識の上昇やフィットネスの流行により、食事や栄養管理に気を配る人も増えている。

しかし、ダイエットや筋トレと聞くと、脂質や糖質を極限までカットした食事も相まって、やはり「我慢」「自粛」という印象もついて回るのではないだろうか。

また、そういった制限のある食事にもおいしさを付与しようと思うと、やはり濃い味付けで「ごまかす」という選択を避けるのは難しい。体の栄養と「おいしい」から得る心の栄養。その2つの間で、多くの企業が頭を抱えているように思う。

「満たされたいときに食べるものって、やっぱり『グッと来る』感じが欲しいじゃないですか」

そう語るのは、国内外に店舗を構え、多くのラーメンファンを魅了している「AFURI」代表の中村比呂人さんだ。

「正統派の淡麗系らーめん」をはじめとした王道メニューはもちろん、健康意識を取り入れた種類豊富なメニューも展開してきたAFURIは、キッコーマン食品とコラボし、『筋活 柚子塩らーめん キッコーマン大豆麺使用』の販売を開始した。同メニューは、2024年5月8日(水)から6月7日(金)までの期間限定で、ラーメン店「AFURI」計12店舗で提供されている。

5月7日(火)、販売に先駆けて、メディア向け試食会へと足を運んだ。

健康的なのに「グッと来る」。看板メニューを大胆アレンジ

『筋活 柚子塩らーめん キッコーマン大豆麺使用』
『筋活 柚子塩らーめん キッコーマン大豆麺使用』
キッコーマン

今回発表された『筋活 柚子塩らーめん キッコーマン大豆麺使用』は、AFURIの看板メニュー『柚子塩らーめん』のスープと、大豆を50%配合した低糖質・高たんぱく麺『キッコーマン 大豆麺 細麺』を組み合わせたラーメンだ。

トッピングも新たに厳選することで、1食にたんぱく質を45g含む「おいしさとヘルシーさの両立」した1杯になっているという。

キッコーマン食品株式会社 プロダクト・マネジャー室 新規事業グループマネジャーの福田大悟さん(左)と、「AFURI」代表 中村比呂人さん(右)
キッコーマン食品株式会社 プロダクト・マネジャー室 新規事業グループマネジャーの福田大悟さん(左)と、「AFURI」代表 中村比呂人さん(右)
キッコーマン

試食前の挨拶には、キッコーマン食品株式会社 プロダクト・マネジャー室 新規事業グループマネジャーの福田大悟さんと、AFURI代表の中村比呂人さんが登壇。コラボ企画の実施に至った背景や、コラボメニューに込めたこだわりについて語った。

福田さんはコラボの背景について、「22年8月に大豆麺を発売したのですが、生活者の方々からは『知ってるけどまだた食べていない』『どんな味なのか知らない』という声を多くいただきました」とコメントし、そういったなかで、おいしさに加えて、健康や美容というプラスの価値を提供しているAFURIに通ずるものを感じ、オファーに至ったことを明かした。

同商品の「プラスの価値」としてコンセプトの1つになっているのが「筋活」だ。中村さんは「やっぱりラーメンって『満たされたいときに食べるもの』ってイメージがありますよね。その『グッと来る』感じをすごく大切にしていて、そこに高タンパクで低糖質という特徴がのることで『筋活』にぴったりなメニューになったと考えています」と話した。

「筋活」と命名した理由については「筋トレだと『トレーニングガチ勢』という感じがしますし(笑)、ダイエットだけだと積極的にタンパク質を摂れることを説明する上で表現が足りないなと思ったんです」とコメント。福田さんも中村さんのコメントに深く頷き、「幅広いお客さんに『こんな感じなんだな』と日常の生活の中に大豆麺を取り入れるきっかけになってほしいですね」とコラボ企画に託した思いを伝えた。

1杯でタンパク質45gの「筋活ラーメン」、本当においしい?

『筋活 柚子塩らーめん キッコーマン大豆麺使用』
『筋活 柚子塩らーめん キッコーマン大豆麺使用』
Ryuta Sato

挨拶の後、会場では『筋活 柚子塩らーめん キッコーマン大豆麺使用』が実際に振る舞われた。

爽やかに柚子の香りをさせて登場したラーメンは、色鮮やかで見た目にも美しい1杯。黄金色のスープを飲んでみると、素材の旨みがギュッと収縮された複雑且つ口当たりの良い味わいが口いっぱいに広がった。

柔らかい食感で噛むほどに素材の味が出る鶏チャーシューや、シャキッとした食感がたまらないアスパラガス、凝縮された酸味がアクセントになるカメリナオイル漬けセミドライトマトなど、どれも「逸品」と呼びたくなるようなトッピングからは、細部へのこだわりを感じた。

いよいよ主役の大豆麺をすすってみると、大豆麺特有のサクサクとした食感やにおいがしないことに驚いた。一般的なラーメンほどのもっちりさはないが、スープやトッピングに大豆麺を後から組み合わせたというよりも、1杯のラーメンの構成要素としてしっかりと機能し、味覚を十分に楽しませてくれたように思う。正直、取材前は「おいしいとは言っても『大豆にしては』ですよね?」と身構えていた筆者だが、その思いは杞憂に終わった。

気づけば1杯のラーメンを間食し、残りのスープをレンゲですくいながら、向かいで試食していた記者と「本当においしいですね」と言葉を交わしていた。

ラーメン屋なのにラーメンを食べなくなっていた

質疑応答の冒頭で、記者から「本当においしかったです」という感想を聞き、福田さんと中村さんは少しホッとした表情を浮かべ、開発におけるこだわりを深掘りして話した。

中村さんは「実は今回の企画の裏コンセプトとして、私は『自分が食べたくなるラーメン』を掲げていたんです」と説明。年齢を重ねるにつれて、大好きなラーメンを健康面を考慮して食べなくなっていたことを明かした。

「自分のお店の商品を『積極的に食べたいな』と自分で思えないモヤモヤがずっとあったのですが、今回の企画では『食べた方が健康になるラーメン』を実現できたと自負しており、キッコーマンさんに感謝すると同時に、すごく誇らしく思います」

また、大豆麺について「なぜ大豆50%に設定されたのですか?」という質問を受けて、福田さんは「やっぱりおいしくないと続かないんですよね」と、一人の生活者としての視点も交えて回答。

福田大悟さん
福田大悟さん
キッコーマン

「健康を満たしながら、おいしさも維持していきたいと思ったときに健康面だけに振り切ってしまうと、やっぱりサクサクの麺になってしまうので『食べたい』と思えないかなと思うんです」と絶妙な大豆の割合を模索した背景を明かした。また「使用品種は未公開ですが、2022年の発売当初よりもさらにおいしくアップデートしているんですよ」と無邪気な笑みを浮かべた。

福田大悟さん(左)と中村比呂人さん(右)
福田大悟さん(左)と中村比呂人さん(右)
キッコーマン

生活習慣病の予防や高齢介護の現場における栄養管理など、心身を満たす食品は今後も色々なシーンで発展し、活躍していきそうだ。

今回の試食会を通して「健康なもの=おいしくない」というのっぺりとした価値観にひとつ、風穴が空いたように思う。

【詳細】

■メニュー名:筋活 柚子塩らーめん キッコーマン大豆麺使用

■価格:1,590円(税込)

■販売期間:2024年5月8日(水)~6月7日(金)

■販売店舗:下記、計12店舗で販売(姉妹店を含む)

恵比寿、中目黒、麻布十番、六本木交差点、六本木ヒルズ、三軒茶屋、新宿住友ビル、横浜ジョイナス、横浜ランドマークタワー、南町田グランベリーパーク、立川グリーンスプリングス、ZUND-BAR(姉妹店)

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