11月10日のNHK杯で初優勝した紀平梨花選手(16、関大KFSC)。大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を次々に決め、グランプリ・シリーズのデビューを飾った。
10日のフリーで2回のトリプルアクセルに成功。ショート5位から巻き返して優勝を決めた。シリーズ第6戦のフランス杯(23~25日、グルノーブル)で、GPファイナル(12月、カナダ・バンクーバー)進出を目指す。
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紀平選手は2018年4月から、出版大手・カドカワが運営する通信制高校、N高等学校(N高)に通っている。
担任教師の柴圭亮さんは、N高広報を通じ、ハフポスト日本版に喜びのコメントを寄せた。
「優勝おめでとうございます!忙しい中で時間を見つけて、コツコツと勉強を進めてくれているのも見ていたので、優勝が決まった瞬間は自分のことのように嬉しかったです。次のフランス大会でも、陰ながら応援しています!」
N高は、インターネットを教育に取り入れた、新しい単位制高校として注目を浴びている。一人ひとりの個性を大切にし、ネットにつながる環境さえあれば、PCやタブレット、スマホでも学べる自由なカリキュラムが特徴。ネットコース(通信)と通学を合わせた生徒数は約7300人(2018年10月現在)で、開校した2016年度の約1800人から大きく増えている。
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広報担当者は「アスリートにとっては、遠征などの移動時間を有効に使えるので練習時間を確保しやすい。紀平選手もスケートに集中しながら勉強にも取り組める環境を整えるため、本校への入学を選んだ」と話す。
在学生には紀平選手のほか、同じくフィギュアスケートの川畑和愛選手(2年)、eスポーツで今年8月のアジア競技大会優勝を果たした相原翼選手(3年)などがいる。