ウクライナ軍が11月11日にヘルソン市をロシア軍から奪還したことを祝う記念切手が発行される。
ウクライナの郵政公社「ウクルポシュタ」の公式サイトで先行予約がスタートした。ウクライナ・プラウダによると、12月に発売される見込みだという。
この記念切手、ヘルソン州の名産品であるスイカを描いたものだが、よく見ると様々な「戦争の記憶」が描かれていた。
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■クリミア半島に接する要衝だった
ウクライナ南部のヘルソン州は、ロシアが2014年に一方的に「併合」したと称するクリミア半島に接する要衝だ。国防省は、ヘルソン州全域を制圧したと3月15日に発表。プーチン大統領は10月5日、ヘルソン州をロシアに「併合」したとする法律に署名するなど実効支配を強めていた。
しかし、ウクライナ軍の反撃を受けて、ヘルソン市を含むドニプロ川の西岸からロシア軍は撤退すると発表されていた。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」の公式Twitterが投稿した地図の中で、Khersonと描かれているのがヘルソン市の位置。周辺の水色の部分がウクライナ軍が奪還した地域に当たる。
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■スイカに描かれているのは「ロシア軍による侵攻の記憶」
今回発行される切手は、ヘルソン州の名産品であるスイカを描いたものだ。
スイカの種はよく見ると空から降ってくる爆弾の形をしている。スイカの中には、燃える建物や、銃を突きつけられる人など、8カ月にわたってヘルソン市の人々がロシア軍の侵攻で味わった苦しみが象徴的に描かれた。「ヘルソンはウクライナ!」というメッセージも添えられている。