アメリカ連邦議会の前下院議長である共和党のケビン・マッカーシー議員の主張に、SNSで批判が起きている。
マッカーシー議員は11月26日、「アメリカが、自らが戦った戦争の後に領土を求めたことは一度もない。自由のための究極の犠牲を払ったアメリカ人の埋葬地以外は」と主張する動画をXに投稿した。
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マッカーシー氏は自信たっぷりの様子でスピーチしており、周りから拍手も聞こえるが、この投稿には間違いを指摘するコミュニティーノートがすぐに書き込まれた。
指摘の一つが、マッカーシー議員の選挙区であるカリフォルニア州だ。カリフォルニアの一部は、アメリカ・メキシコ戦争後の1848年に、メキシコからアメリカに割譲された。
SNSでは他にも、「(テキサスがメキシコから独立し米国に併合された)アラモの戦いを忘れろ!という新たな呼びかけだ」「アメリカは、スペインとの戦争でグアムとプエルトリコ、フィリピンを獲得した」など、戦争後に手にした別の領土についても指摘されている。
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さらに「この人は歴史を消すのに忙しくて、読むのを忘れたのではないか」「こんな明らかな嘘に自信を持ち、動画をシェアすることが驚きだ。多くの人が、神話と歪曲に基づいた偽の愛国心に深く陥っていることを示している」「自分の出身地がどのように州になったのかさえ知らないなら、教師が歴史をどう教えるべきかに一切口出しすべきではないし、下院議員になることもありえない」などの批判も投稿されている。
ハフポストUS版はマッカーシー議員の事務所にコメントを求めているものの、これまでのところ回答はない。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。