俳優のエマ・ワトソンさんが6月16日、グッチやサンローラン、バレンシアガなど高級ブランドを展開するフランスの「ケリング」社の取締役に就任した。ケリングの公式サイトで発表された。ワトソンさんは取締役会のサステナビリティ委員会の議長にも任命された。
新役員はほかにスイス金融大手のクレディ・スイス前CEOのティジャン・ティアムさんと、中国版Uberとして知られる「滴滴出行」(ディディチューシン)総裁のジーン・リウさんだ。
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3人の役員就任について、ケリングのフランソワ・アンリ・ピノー会長は「彼らの知識と能力、多様なバックグラウンドと展望がケリングの取締役会に追加されることの重要性は計り知れません」とコメントしている。
■男女の平等推進など活動でも知られるワトソンさん
ワトソンさんは1990年生まれ。11歳だった2001年、映画『ハリー・ポッターと賢者の石』のハーマイオニー・グレンジャー役でデビュー。それ以降は、俳優として確実にキャリアを積み重ねており、2017年のディズニー実写版『美女と野獣』では主人公のベルを演じている。
俳優業の一方で、ワトソンさんは男女の平等推進や環境保護などを訴える活動でも知られている。2014年には国連組織「UN Women」の親善大使に任命されたほか、2016年にフェミニストのためのブッククラブ「Our Shared Shelf」を立ち上げた。