2020年に開催される東京パラリンピックで、開会式の演出をケラリーノ・サンドロヴィッチさん(通称KERA)、閉会式の演出を小林賢太郎さんが務めることが決まった。12月9日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が発表した。
現代演劇界の鬼才として知られるKERAさん、小林賢太郎さんの起用に、ネット上では驚きの声も上がった。2人は、どんな人なのだろうか。
ケラリーノ・サンドロヴィッチさんとは? 電気グルーヴも輩出、紫綬褒章も受賞
KERAことケラリーノ・サンドロヴィッチさんは、1963年1月3日生まれで、東京都出身。
劇作家や演出家、ミュージシャン、音楽プロデューサー、映画監督として、多岐にわたって活動している。
1982年に、ニューウェイヴバンドの「有頂天」を結成。バンドは1991年に解散したが、2015年に再結成し、2019年現在もライブ活動などを行なっている。
自身が立ち上げたインディーズレーベル「ナゴムレコード」では、電気グルーヴの前身であるバンド・人生(ZIN-SAY!)や、たま、筋肉少女帯など個性的なアーティストを数多く輩出した。
劇作家・演出家としては、1985年に「劇団健康」を田口トモロヲさんらと立ち上げた。同劇団解散後、1993年に「ナイロン100℃」を始動。多種多様な作風で数多くの作品を手がけ、演劇界を牽引し続けている。
2018年秋にはその功績が称えられ、紫綬褒章を受賞した。
小林賢太郎さん、ラーメンズで人気に
小林賢太郎さんは、1973年4月17日生まれで、神奈川県出身。劇作家、演出家、パフォーマーとして活動している。
多摩美術大学の同級生だった片桐仁さんと1996年に「ラーメンズ」を結成し、NHKのお笑い番組「NHK爆笑オンエアバトル」への出演を機に人気が急上昇した。
1998年から定期的に公演を行なっていたが、2009年の公演『TOWER』以降は個人での活動が中心になった。
2016年4月には、小林さんがテレビでコントを披露する年に1度の番組『小林賢太郎テレビ8』(NHK BSプレミアム)で片桐さんがゲスト出演し、7年ぶりの共演でファンを喜ばせた。
現在は、舞台を中心にしながら、幅広い活動をつづけている。2016年には、コント集団「カジャラ」を立ち上げ、ソロコントプロジェクトの「POTSUNEN(ポツネン)」では海外公演も精力的に行う。
小林さんのコントや活動は、ラーメンズの公式YouTubeアカウントや小林さんの公式YouTubeアカウントに投稿されているため、気になる人はぜひチェックしてほしい。