KDDIがユーザーとするのは約2500万人ーースマートフォンを基軸に、金融・コマース・エネルギーなど多角的な事業を展開する。そんなKDDIで得られる成長機会とは? 26歳で営業から企画職へキャリアチャンジし、活躍する栗本浩貴さん(29)にお話を伺った。
「通信」から「ライフスタイル全て」をサポートする存在へ
営業・企画職としてのキャリアを考えている方に、KDDIで働くことで得られるものの1つとして「成長機会」が挙げられる。
2019年3月期、KDDIはグループ全体で営業利益1兆円突破。18期連続の増益。「通信とライフデザインの融合」を掲げ、通信事業を軸に金融・コマース・エネルギーなどライフデザイン領域の事業を拡大していく。
「複数のサービスに横断して利用しているユーザーのみなさまは、それぞれのサービス継続率が非常に高いといったデータもあります。携帯電話・スマートフォンから利用いただき、ライフスタイルそのものに伴走していくようなイメージ。たとえば、携帯電話としての“au”を利用いただいているお客さまに『auでんき』をおトクにご利用いただく。そうすることで“auブランド”と末永くお付き合いいただけます」
こう語ってくれたのが、KDDI コンシューマ営業本部コンシューマパートナー開発部の栗本浩貴さん(29)。
「今やどの通信事業者も同じスマートフォン・携帯電話を扱っている。だからこそ、どういった“体験”を提供できるかが重要になっています」
営業の第一線で活躍し、企画職へとキャリアチャンジ。アライアンス企画の中核を担う、若手のホープだ。KDDIで働くことで得られる20代での成長機会について伺えた。
Netflix、Appleとも協業。アライアンスで拡大する提供サービス
KDDIが掲げる重要な戦略のひとつに「au経済圏」の拡大がある。これはauのユーザーに多様なサービスを提供し、1人当たりの売上を拡大するといった戦略だ。2017年からの2年間で流通総額は「2倍」となる2兆5000億円を突破した。
「とくに“au”ブランドとして力を入れているのが、他社との協業です」
その一例として挙げられるのが、動画配信サービス「Netflix」と連携したau新サービスプラン、Apple Musicと協業して提供するスマートフォン新規購入者に対する6ヶ月間の無料提供サービスなど。
さらに「協業」の可能性について、栗本さんはこう解説する。
「これまではあくまでも「通信」という枠がありました。ただ、そこにさえとらわれる必要はないのかもしれない。お客さまのライフスタイルをいかに豊かなものにしていけるか。あらゆる企業さまとも手を組む可能性があります。KDDIは通信以外にもさまざまなサービスを手がけている。だからこそ、非通信事業を交えた施策を組んだり、通信以外の経験を培うこともできます」
営業から企画職へ。20代で掴んだチャンス
なにを隠そう、先の「アライアンス企画」の中核メンバーとして推進しているのが栗本さんだ。もともとは営業メンバーとして働いてきた彼だが、2016年に企画へと異動。第一線で活躍している。
「営業として働いてきた経験は今も活きていますね。お客さまのところに伺って、KDDIとしてやりたいと思っていることをお伝えする。その上で懸念点、ご要望を伺っていく。一緒に取り組むことでお互いのメリットをもたらせるよう、提案を1つ1つ行なっていく。コンサル営業のようなイメージかもしれませんね」
“KDDI”という看板があるからこそ、得られる経験もある。
「営業としての経験を活かしながら、名だたる企業さま、サービス事業者さまとのアライアンスを推進する。ここでしか得られない経験をさせてもらえていると思います。私自身、KDDIのネームバリューと強固な体制を活かし、より社会的にインパクトの大きい展開を打ち出したい」
続けて、肩を並べて働く仲間たちについても教えてくれた。玩具メーカー出身者、教育業界の出身者など多様。さらに営業出身者もいれば、データ分析でキャリアを歩んできた人などもいる。問われるのは前職での経験・肩書きよりも、根拠を持ち、筋道を立てて考えられる「論理的思考力」、固定観念にとらわれない「柔軟な発想」だ。
「私たちが特に大切にしているのがデータです。いわゆる根性論、根拠のない判断基準は良しとしない。お客さまの状況・属性・嗜好など、「お客さまを正しく知る」事が重要。それがあって初めて、本当にお客さまに合ったサービスなどの提供が可能になる。そういった意味でも、いかにロジカルに突き詰めて物事を考えられるか。年齢、ポジションより、分析や提案の中身が重視されるカルチャーですね」
そして最後に伺えたのが、彼の見据えるKDDIでのキャリアについて。提携・M&Aなどをはじめ、アグレッシブに新規ビジネス創出を進める同社。活躍の場、キャリアの可能性は広がり続けていると言って良いだろう。
「将来的には私自身、ベンチャーと協業して新たなビジネスをつくることをやってみたい。多くのアイデアが眠ったままの状況はすごくもったいない。KDDIの顧客基盤や、豊富なサービスを活用して、より多くのアイデアを形にしていきたいですね」