フジテレビ系で4月24日朝に放映された情報番組「とくダネ!」で、がんの一種である「悪性リンパ腫」で入院中の笠井信輔アナウンサーが出演した。
最終チェックは残っているが、4月中に退院できるようになったと報告。がん治療後に新型コロナウイルスによる肺炎で岡江久美子さんが23日に亡くなったことに触れて「私だけでなく全国のがん患者の皆さんが『自分は大丈夫なのか。私もこれで退院していいのか?』と、みんな心配している」と不安な胸中を明かした。
■「最悪1年の入院」が最短4カ月半で退院へ
笠井アナは2019年12月19日に「とくダネ!」に出演した際に、悪性リンパ腫に罹患(りかん)したことを報告。その後、入院生活を送っている。
4月24日の番組で笠井アナは、「まずご報告があるんですけど」と前置きし、「私ここまでずっと悪性リンパ腫と戦ってきましたが、無事に今月中に退院できることになりました。まだ最終チェックは残っているんですけれども、病院の先生方、看護師さんの皆さんのお陰を持ちまして『最悪1年の入院』と言われていたのですが、最短の4カ月半で退院できるようになりました。全国の皆さんから応援のメッセージをいただきまして、感謝しています」と話した。
その上で岡江さんの訃報について触れた。「ただ、やはり岡江久美子さんの昨日の訃報で、そういった喜びは全て吹き飛びました。と言いますのも、岡江さんは私と全く同じ時期にがんの治療をされていて、その治療のために重症化した可能性が高いという発表を聞いて、私だけでなく全国のがん患者の皆さんが『自分は大丈夫なのか。私もこれで退院していいのか?』と、みんな心配しているんですよ」と続けた。
■退院後は「自宅でもセルフロックダウン」
また4カ月半の入院生活で強い抗がん剤を投与されたことで、笠井アナは自身の免疫力も下がっていることを明らかにした上で、「我々は絶対にかかっちゃいけない」として。退院後は新型コロナウイルスへの感染を避けるために、自宅内で家族とはなるべく接触しない形で自主隔離を続けると明らかにした。
「昨日、家族のテレビ電話会議をスマホでやったんです。結論は、とにかく私が自宅でもセルフロックダウンをするということです。つまり帰ったからといって『おめでとう!』と食卓を囲むことは一切なく、もともと子ども部屋だった部屋を私の作業場兼寝室にして、家族には会わないようにする。家族は次男も妻も働いていて外に出るわけで、コロナを持ち帰ってくる可能性がどんなに気をつけてもあるわけですよ。ですから、家族と会わない方がいいと。食事は私のドアの前に置いてもらい、食べ終わったら廊下に戻すと。極力、家族に会わないようにする」
■岡江さんは「人に垣根を作らない」
23日に亡くなった岡江さんとの思い出について、笠井アナは「人に垣根を作らない良い方」として、以下のように振り返っていた。
「私が初めて会ったのは、岡江さんが大好きだった宝塚の劇場でお会いしたんですが、私は『はなまるマーケット』の人だって感じで、ライバル番組ですから緊張して警戒してたんですが、岡江さんは『あ、笠井さん』と駆け寄ってくださいまして、私が警戒していたのを知っていたかのように親しく話してくださったんですよ。それから会う度に話すようになったんですが、人に垣根を作らない良い方で、そういう良い方が亡くなってしまうんだなぁと」